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公開日:2022.08.12
津久井
レンコン栽培を街の魅力に
農家と大学院生が協働
夏の早朝の風物詩であるハスの花。住宅や畑が広がる津久井の一角でも可憐な花が咲き、地元住民の目を楽しませている。ここは地元農家の岩沢一成さんと市内出身の大学院生・内藤義樹さんが、県内でも珍しいレンコン栽培に挑戦する畑。農家の収入安定化のみならず、生態系保全や地域の憩いの場づくりをめざし、試行錯誤を重ねている。
津久井で長年にわたってキャベツやダイコンを作ってきた岩沢さんと、日本大学大学院で地球観測衛星やドローンを使った湿原調査などを行っている内藤さんは、古くからの知り合い。コロナ禍で研究・調査の機会が減少した内藤さんは2020年秋以降、たびたび岩沢さんの畑を訪れていた。世間話をするなかで、「新たな作物を作りたい」との相談を岩沢さんから持ちかけられ、県内では珍しいレンコン栽培に協働で取り組むことになったという。
その後、実際に茨城県霞ヶ浦周辺の農家を訪ねて話を聞いたり、論文やネットで育て方を調べたり。高齢の農家が1人でも種まきから収穫・出荷まで効率的に継続できる形を模索。昨春には、およそ100平方メートルの土地を50cm掘削し、その上からビニールシートと土をかぶせ、水を張ったレンコン畑を完成させた。
昨年11月から今年2月までに約150kgのレンコンを収穫。長井の農産物直売所「すかなごっそ」などで販売したところ、市内産の珍しさと正月需要などもあって好評を博したという。
今年は近くに80平方メートルほどの畑を1カ所増やし、水や土、深さなどの条件を変えて栽培。作物がよく育ち、農作業の効率化が図れる最適な仕組みを確立させたいとしている。
また、内藤さんは遊休農地の活用についても指摘。経営耕地面積に対して17・3%が遊休農地(市農業委員会統計)とされる現状を受けて、レンコン栽培の可能性を探りたいという。
生態系保全に寄与
レンコン栽培によって水辺環境が整えられたことで畑ではカモやトンボ、カエルなどの生き物が見られるようになり、ハスの花を観賞しようと畑を訪れる近隣住民も増えたという。
こうした取り組みに市自然環境共生課は「結果的に生物多様性の保全に貢献しており、地域の憩いの場になってほしい」と期待を寄せ、内藤さんも「風景を楽しんでもらい、多くの生き物がいると知ってほしい。今後は生物調査にも取り組みたい」と意欲を見せた。
* * *
花は朝5時30分から8時30分頃まで観賞でき、8月末まで咲く見込み。場所は津久井3の16の8。
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