横須賀・三浦 スポーツ
公開日:2025.10.10
「月からの使者」豊作呼ぶ
お供え消えて縁起よし
十五夜に「お月見泥棒」
夜の帳が降り、静まり返った三浦市の矢作地区。そこに響く子どもたちのにぎやかな声。「じゅーごやまーんじゅーけーらっせ(十五夜饅頭下さいな)」-。10月6日、中秋の名月だったこの日、十数人の子どもたちが、その体ほどある大きな袋を携え、各家や圓徳寺(初声町)を訪ね、次々とお菓子を"盗んで"いった。
「日本版ハロウィーン」のようなこの風習は、十五夜に供えられた月見団子やお菓子を盗むことが許される「お月見泥棒」だ。そもそも十五夜の習わしは、中国から伝わり、平安時代には貴族の間で広がりを見せたとされる。江戸時代になると、庶民の間でも実りの象徴として流行。一年を通して最も美しいとされる満月を眺めながら、ススキや米で作った団子を月に見立てて供え、豊作を祈願するようになった。
そして、お月見泥棒が誕生。かつて子どもは、「月からの使者」とみなされていた。その子どもたちに、来年の豊作を願う供えものを食べられることは縁起が良いと考えられており、むしろ多く盗まれるほど、その家や地域は豊作に恵まれるとされてきた。
古来より伝わる習わしだが、今でも実施する地域は全国的にも少なくなった。矢作地区でも、人口減やコロナ禍の影響を受け縮小傾向にあるが、圓徳寺を中心に数世帯が協力し、形を残している。
横須賀市でも各地で行われてきた。『新横須賀市史 別編民族』中の一節「十五夜の団子盗み」には久留和や長沢が登場。「大人は、子どもたちが縁側に手を延ばして盗るのを見て見ぬふりしていた」と記載されている。
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