横須賀・三浦 政治
公開日:2026.01.01
「陸・海」両輪で活性化を
――会頭就任から1年半。現在の心境と活動の重点は。
「前会頭が残した課題の検証を基本としつつ、私自身が中心となって動く最初の年度として気を引き締めています。特に注力しているのは、『茜身』。新しい地域ブランドとしてより普及させたいと考えています。また、防災対策も市に積極的に提案を行っています。三浦は半島という地形ゆえ、道路が寸断されれば孤立するリスクがあります。市や消防、さらには近隣の横須賀・逗子とも広域連携を深め、実効性のある防災体制を構築することが急務です」
――三浦の象徴であるマグロの流通や茜身の展開は。
「市の経済を支えるマグロですが、現状は他港に船が流れてしまう厳しい局面が続いています。三崎にマグロ船を誘致するには、船員が休息できる環境整備が不可欠。船員が丘に上がっても休まる場所が少ない現状が、他港への流出を招いている一因だと考えています。陸上施設の整備こそが先決です。一方、茜身は、飲食店だけでなく加工食品の登録店も増えています。缶詰や燻製など、生食以外での販路拡大も進んでおり、今後は認証店拡大も目指します。三浦商工会議所の会員による厳格な品質管理を条件とすることで、ブランドの信頼性を守り、消費拡大につなげていきます」
――バイトアプリ「タイミー」との連携も話題になりました。
「市内には既に約200人の登録者がいましたが、受入事業者が少ない状況でした。連携により、潜在的な需要をさらに掘り起こせると期待しています。また、近隣の雇用環境の変化にも注視が必要です。労働力確保は会議所単体で解決できる問題ではありませんが、優良従業員表彰等を通じて現役世代の啓蒙に努めると同時に、若者が住み続けたいと思える街の魅力をどう作るかを常に考えています」
――市が抱える課題は。
「道路と駐車場の問題に尽きます。イベントを行っても、深刻な渋滞や駐車場不足で観光客が『もう来たくない』と感じてしまっては元も子もありません。将来的に三浦縦貫道路の延伸や2033年には西海岸線の開通が見込まれていますが、まだ8年もあります。ただ待つのではなく、シャトルバスの運行や臨時駐車場の確保など、今ある資源で動線を円滑にする工夫を求めていこうと思います」
――2026年、そしてその先の三浦に向けた期待と抱負をお聞かせください。
「今年は市役所新庁舎の完成や新海業プロジェクトの進展などハード面での変化が具体化する年です。インフラが整うまでの移行期間も、商工会議所として様々な仕掛けを考え、地域の事業者が活力を失わないよう支え続けていく決心です」
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