涙で迎えた最後の卒業式 統合で閉校する三崎中学校
三浦市内の中学校で13日、卒業式が行われるなか、中学校統合により現校舎で最後の卒業式が三崎中学校で開かれた。55人の卒業生は母校に涙の別れを告げた。
卒業生の新たな門出を祝うかのように、鮮やかな大漁旗が飾られた体育館。卒業式には、在校生や同窓生、歴代の校長、教職員、保護者、PTA、地域の人など約150人が出席した。
名前を呼ばれた生徒は、壇上に上がると、武田勝則校長から最後の卒業証書が手渡された。目に涙を浮かべながら証書を受け取る生徒に、出席者の涙を誘っていた。
武田校長は「日々の授業や体育祭、合唱祭を通じて立派に成長した」と卒業生をたたえ、「あと少しで閉校になる。今後、君たちが過ごした3年間は心のよりどころになるでしょう。今、ここにいることのありがたさを噛み締め、いつまでも忘れずにいてほしい」と、言葉を詰まらせながら卒業生に語った。吉田英男市長は「新たなステージが待っている。今後の飛躍に期待する」とエールを送った。卒業生を代表して金子望さん、立川春樹さん、立川優衣さん、吉田果央さんの4人が、3年間の学校生活の思いなどを語った。
三崎中学校は1947年、新学制施行により創立開校。67年間、城山町で歩んできた。4月からは、現上原中学が新三崎中学校として新たな歴史を刻む。
|
|
|
|
|
|