三崎小学校(大和信一校長 児童197人)で12日、保護者が先生を務めた特別授業が行われた。対象は5年生。環境問題をテーマにした授業で、児童は生物多様性や自然の大切さなどを学んだ。
特別授業を行ったのは黒田宏記さん。エネルギー関連会社に勤務している黒田さんは、環境問題等について研修会で講師として活躍している。社会科の授業で自然環境について学んでいた児童。黒田さんは、同クラス児童の保護者でもあることから、学校からの協力要請で特別授業が実現した。
授業では、北極クマを例にあげ「北極クマがアシカを食べることでアシカの個体数は調整され、海にいる魚の数のバランスが保たれている。しかし、地球温暖化の影響で北極の氷が解け、北極クマが減るとバランスが崩れ私たち人間に大きな影響が及ぶ」と解説。全ての生き物は、直接的関わりがなくても間接的に大きく関わっているとした。
また、黒田さんは環境の著しい変化で絶滅していく生き物が速いスピードで増えていることも数字で示した。「このままでは私たちの暮らしはもちろん、動物、植物、全ての生き物に悪い影響を及ぼすことになる」と警鐘を鳴らした。児童は、要点をノートにメモする等しながら黒田さんの話を真剣な表情で聞いていた。
黒田さんは「児童にも理解できるよう言葉は気を付けたが、大人向けに講演している内容と同じことを行った。地球温暖化の問題は決して他人事ではないということを理解してくれれば」と話していた。
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