活動報告【6】 行きたい住みたい街、三浦へ 神奈川県議会議員 石川たくみ
先月24日まで開かれた平成29年県議会第1回定例会において、総額1兆9402億3100万円とする平成29年度一般会計当初予算案などが提案、可決されました。そのなかの観光振興施策の1つとして今年度も三崎・城ヶ島の「新たな観光の核づくり促進事業」に対し、1750万円が計上され、補助金が交付されることになりました。同地域では、これまで海上イケス釣り堀や観光案内板の設置、回遊性を向上させる動線整備の一環でレンタサイクルの拡充と新たな渡船の導入などが行われ、好評を得ています。
昨年6月の一般質問で私は、同事業推進に関する県の支援姿勢ついて問うた上で、活性化に向けた地元の機運の高まりと補助金の継続交付を求める地域の声を届けました。当初、県は「成果を検証し、今後の事業内容や地元の本気度を見極めて支援を検討したい」との見解でした。今回、交付決定となったのは、ひとえに市民の皆さんの日ごろの取り組みが評価されたのだと感じております。
かねてから三浦市一体で要望してきました「(仮称)城ヶ島南部ハイキングコース整備事業」が動き出し、今後、認可地縁団体である城ヶ島区によって遊歩道周辺の補修整備などが行われ、多くの方に安心して楽しんでいただける環境づくりが本格的に始まります。
海釣りを観光資源に
所属する総務政策常任委員会では、「かながわシープロジェクト」の取り組みについて質疑しました。同プロジェクトはマリンスポーツやビーチなど神奈川の海の魅力と海洋文化を発信していくものです。
私は釣りを活かした観光振興に注目し、近年活況の「トローリング」と呼ばれる船を走らせながら行う引き釣りに関する提案をしました。現在、県内では海面漁業調整規則によりトローリングは禁止されていますが、「神奈川の海の魅力を高めるための1つのアプローチになりうる」という見方から県もニーズ調査を実施する方針です。漁業者の皆さんへの影響を重視し、行政と民間の連携を図りながら釣りやクルージングなど高付加価値のイベントで地域活性化に繋げていく仕組みが必要だと考えます。
時流を読み、移住促進
先日、移住・定住の先進地である徳島県神山町と美波町を視察しました。人口減に強い危機感を持ち、若者が集まる施策で国内外から人を呼び、今、全国の自治体から注目を集める町です。芸術家を地域に一定期間招聘し、創作活動を行ってもらう「アーティストインレジデンス」、地方に事務所の拠点を置く「サテライトオフィス」などに取り組んでいます。ここで大事になるのは、人的受け皿と仕事です。移住のワンストップ相談窓口「移住交流支援センター」の設置、新たな仕事の創出が決め手となり若い人々が集まるのだと思います。
県の「三浦半島魅力最大化プロジェクト」でもITを活用したテレワークの推進を掲げていますが、都心に近い三浦はサテライトオフィスに適した場所がたくさんあります。徳島の事例を参考に、働き方改革・移住促進・地方創生に今こそ本気で取り組むべきです。
その他、創生総合戦略の改訂や三浦半島魅力最大化プロジェクトの進捗についても議論を深めました。
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