「はっぴー子育て応援団」メンバーで、トリプルPセミナーの講師を務める 松岡 かおりさん 葉山町在住
前向き子育ての伝道師
○…「めざせ、世界一の素敵親子」を掲げ、元小学校校長や幼稚園長らが三浦で2011年に発足した子育て支援団体「はっぴー子育て応援団」。そのメンバーとして、前向き子育てプログラム「トリプルP」を活用し、より良い親子関係のヒントを養育者に示す。スマホやSNSの普及、働き方、男女共同参画など、この10年で育児を取り巻く環境は驚くほど変化。複雑化する親子関係を見つめてきた。
○…トリプルPを初めて知ったのは、葉山町の子育て支援NPOで活動していた時だった。当時、5〜6歳の娘の子育て真っ只中だったが、「前向き子育て」と聞いても半信半疑。「とりあえず1回やってみるか」と始めたところ、「子どもの自尊心、親の自信を育てる」という考え方に共感したという。思春期の子どもと向き合う時の土台にもなった。「理想は言いにくいことこそ気軽に話せる間柄」
○…「親が変われば子どもも変わる。ポジティブな変化を目の前で見られることにパワーをもらっている」。ひとり親、ひきこもり、障害者などそれぞれの環境や抱える問題は異なるが、結局は親子も1人の人と人との信頼関係で成り立つ。「セミナーを受けて、『早く子どもに会いたくなった』『子どもが可愛くなった』という感想が何より嬉しい」と振り返る。「もっとたくさんの人に広めたい。それが今後の目標」
○…講師としてのモットーは「どんな意見でもまず尊重して否定しない。相手のいいところを見つける」こと。聞けばこれも前向き子育てのメソッドの重要ポイントだという。児童虐待など悲しいニュースも見聞きする昨今。1人でも育児が楽しいと思える養育者を増やすため、明るく発信していく。
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