年頭寄稿 2024年も三浦市民のために全力疾走 神奈川県議会議員 石川たくみ
2024年が幕を開けました。年頭にあたって気持ち新たに、神奈川・三浦の新時代に向けた取り組みを一挙に紹介します。
物価高騰に一手
神奈川県議会第3回定例会が、昨年12月18日に閉会しました。補正予算200億3855万2千円が追加計上されました。国の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に対応し、医療や福祉、学校のほか、運輸事業者や農林水産業など物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に速やかな支援などを行う予算措置が講じられます。国・県・市が連携しながら県内経済の改善を推し進めていきます。
地域公共交通の確保
一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を運ぶ「ライドシェア」の導入について、県から夜間移動限定にする案のほか、需要や課題を把握するために三浦市主体の実証実験を検討していく方針が示されました。これまで私は、地域公共交通の維持・確保に向けた取り組みについて、県議会で質問してきました。三浦市では、バスの運行本数減少や深夜のタクシー運行がなくなったことにより、「いざという時にタクシーがないのは不便」という地元の方の声が私に寄せられています。市民生活の足である地域公共交通の支援を引き続き訴えていきます。
魅力ある水産業の実現
県議会では、魅力ある水産業の実現に向けた取り組みについても議論が交わされています。漁業者の減少や漁協の弱体化は、地域の活性化を目指すうえで課題となっており、県内における水産業は大変厳しい状況にあります。三崎漁港では、漁業・水産業を核に、商業や観光、工業といったさまざまな分野を結び付け、複合的な産業を生み出す「海業」の取り組みが進められています。漁業者の新たな収入源を生み、漁協の運営が円滑に進められるよう県に支援を求めます。
また、脱炭素社会の実現に向けた「ブルーカーボン」の取り組みにも期待しています。地球温暖化や気候変動の要因と考えられる二酸化炭素の吸収源として、今注目されています。魚による食害で海藻が著しく減少する「磯焼け」が近年問題となっており、藻場再生を着実に進めていくためには、海藻を食べるウニの除去や早熟カジメを移植する活動などが必要です。漁業者だけではなく、市民団体や民間企業との連携も重要と考えます。
伝統文化の継承
国際文化観光・スポーツ常任委員会副委員長として、「きらめくふるさとかながわ民俗芸能祭」に出席しました。 県の民族芸能は、山村・農村・市街地で大切に伝承されています。 三浦市「海南神社夏祭りの行道 (お練り)獅子」など海にまつわる豊かな文化遺産が紹介され、行道獅子が市外に出たのは初。私も海南神社行道面保存会の一員として参加しました。 伝統芸能は、地域に伝わる貴重な財産であり、活力をもたらします。それを担う各団体は後世に継承していくために努力を重ねていますが、財政的な基盤が弱く、県としてもより効果的な支援を行う必要があります。各団体の意見を聞き、ニーズを把握したうえで、多くの方に支援が届くよう補助制度の見直しの検討を進めること、 ユネスコ無形文化遺産に登録されている「チャッキラコ」などを活用・発信していくことで、他の地域住民からも鑑賞に来てもらい、県全体の伝統芸能の活性化につなげることを県の担当部局に要望しました。
今年も市民の皆さまのために県政を前進させ、全力で職責を果たします。
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