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逗子・葉山版 公開:2022年1月1日 エリアトップへ

アイデアとデザインで持続可能な社会に 「畑クラブ」が不耕起栽培に挑戦 人と地球に優しいをテーマに「GOOD CIRCLE」な好循環目指す 葉山のイートヨガスタジオが地域活性化に取り組む

社会

公開:2022年1月1日

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不耕起栽培に取り組む畑で「ドレッシング」を手にするMikkoさん(左)とマリさん
不耕起栽培に取り組む畑で「ドレッシング」を手にするMikkoさん(左)とマリさん

 葉山町の「イートヨガスタジオ」が、持続可能な社会を目指すプロジェクト「GOOD CIRCLE」を始めた。「人と地球に優しい」をテーマに、地域の事業者や農家、雇用や商品の好循環を生むことで、地元の活性化に寄与したい考え。新商品の開発や畑での不耕起栽培のコミュニティ「畑クラブ」をスタートし、「楽しみながら関わってくれる人が増えることで、広がりが生まれたら」と関係者は話している。

 真名瀬バス停そばにある「イートヨガスタジオ」は昨年10月にオープン。「癒」「動」「食」をテーマにした複合施設で、スロージュースと呼ばれる野菜と果物の搾り汁だけでできたジュースで行う断食で体質改善のサポートをしている。また、ボディーセラピーやヨモギ蒸し、ヨガやヴィーガンカフェといった健康につながるアイテムも提供している。

 利用者の健康を支えるなか、2年目の取り組みとして「地域をより良くしていきたい」とオーナーのMikkoさんが発案したのが「 GOOD CIRCLE」だ。

 第一弾として着目したのがジュースを作った後に出る「絞りカス」(パルプ)だった。近隣農家から野菜を仕入れるなど地産地消を心がけていたが、ニンジンやビーツ、小松菜、果物類などのパルプが毎日10キロほど出ており、「そのままではゴミになってしまう。栄養も食物繊維もたっぷりあるのでもったいない、と考えたのが始まりでした」と振り返る。

 廃棄物をただ再利用(リサイクル)するのではなく、アイデアやデザインで新しい価値を生み出す「アップサイクル」の考え方で、野菜の種類や味、食感を生かすためドレッシングの具として活用する。火を加えず、ビタミンやミネラル、そして食物酵素はそのままの「食べる生ドレッシング」を開発した。生カシューナッツクミン、シナモンを加え蜂蜜の甘さが味をまとめる。野菜だけでなく、パンやご飯にも合う万能調味料に仕上がった。人気商品の一つになっているという。

畑の栄養に

 それでも余るパルプは野菜を仕入れている「食ヤボ農園」や「shoFARM」(いずれも横須賀市)に提供している。無農薬栽培で知られる両農園ではそれを堆肥化し、野菜の栽培に役立てているという。

 先月からは、GOOD CIRCLEの畑クラブが食ヤボ農園の一角を借りて”部長”のマリさんが不耕起栽培にも乗り出した。現在、土作りをしている最中で、今後は野菜やハーブを育ててスロージュースの原材料として使う考え。Mikkoさんは「人や環境に良いGOOD CIRCLEが広がり、多様なつながりを生むことで、ひいては地球や環境保全に繋がったら」と笑顔で語った。問い合わせ【電話】046・887・0131

畑の一画で堆肥を作っている
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