「宇宙ライフを楽しもう！」に出演する
久冨木慧（さとい）さん
逗子市在学　17歳

あのワクワクずっと胸に

　○…逗子市で開催される親子向けイベント「トモイクフェスティバル」。その一環で開かれる「宇宙ライフを楽しもう！」というイベントに出演し、子どもたちに魅力を解説する。「小さいころの自分が夢中になったように、宇宙に興味を持つ機会になったら」と笑顔で語る。

　○…母の影響で幼いころから本が大好きだった。当時住んでいた隣町の「宇宙科学館」へ行くと奥深い展示にのめり込み、何度も通いながら気になる図鑑や本は片っ端から読み漁った。「あまりにも大きなスケールで知らないことだらけ。でも、だからこそ新しい発見があったときにワクワクする」。知る喜びが原動力だ。

　○…現在、県立逗葉高校に通う２年生。地域イベントへの参加は、市民交流センターがコーディネートし、地域で活躍する市民を講師に迎えて開催する「総合的な探究の時間」の授業がきっかけだった。宇宙建築分野の専門家でＮＰＯ法人日本火星協会の理事長を務める村川恭介さんが登壇し、「質問するとなんでも答えてくれる。時間を忘れて話した」。その後も交流は続き、出演もとんとん拍子で決まった。「あの授業がなかったら村川さんに出会えなかったし、イベントに参加することもなかった。逗子の方たちは優しくてフットワークが軽い。そんな人たちと繋がれる逗葉高校に入って良かった」

　○…中学生の時、やりたいことに踏み出せず悔いが残った。それをバネに写真やプログラミングの部活動を掛け持ちし、生徒会長も務める。進路選択の時期だが、心は決まっている。「エンジンやロケットも大好きなので、エンジニアとして宇宙に携われたら」。未知を探求するあのワクワクした気持ちが、これからも羅針盤になる。