辻堂元町出身のミステリー作家、ペンネーム・辻堂ゆめさん(27)が執筆した新作『あの日の交換日記』(中央公論新社)が4月21日に発売される。「家族愛や夫婦愛など様々な人々の絆を書いた本。子どもから大人まで幅広い年代の方に読んでもらえたら」と話している。
本の内容は、全7話の連作短編小説。教師と生徒、夫と妻、母と息子、加害者と被害者など様々な立場の「ふたり」が交換日記をやりとりし、登場人物たちの心の動きや、秘められた事実が明らかになっていく。
連作短編の単行本は初の試みとなる辻堂さん。各短編は独立しているが、すべてが繋がり合った作品に仕上げた。辻堂さんは「読者をあっと驚かせるとともに、各話の終わりには心がじんわりと温かくなる物語を目指した」と話す。
辻堂さんは、八松小、明治中、湘南高校の出身。ペンネームは愛着のある地元「辻堂」にちなんで付けた。5年前、学生だった頃に「第13回このミステリーがすごい!大賞」の優秀賞を受賞し作家デビュー。現在は専業作家として活動している。
一児の母として
2年前に結婚し、一児の母としての顔も持つ辻堂さん。今作は「子育て」を一つのテーマに設定し、妊娠中に執筆。「母になりかけていた自分の興味や思考が反映されている」と振り返る。今年は児童書やミステリー以外の小説も刊行予定。辻堂さんは「ミステリーに軸足を置きつつ、自分が楽しいと思える物語をどんどん作り上げていけたら」と意気込んだ。
価格は1600円(税別)。312頁。全国の書店で購入できる。
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