野球の独立リーグBCリーグの神奈川フューチャードリームス(本拠地・藤沢市)は27日、優勝を賭けたチャンピオンシップをバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行い、信濃グランセローズを1対0で下し、リーグ初の参入初年度優勝を果たした。
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この日、一人でマウンドを守り抜いた乾真大選手の136球目。渾身のスライダーに打者のバットが空を切り、ゲームセット。グラブを放り投げ両手を上げ喜ぶ乾選手の周りに、選手たちが笑顔で駆け寄った。
試合は両チームのエースが登板し、序盤から投手戦。均衡が破れたのは5回、先頭の2番・東良暁選手が中前安打で出塁すると、続く3番・牧田龍輝選手が右中間を抜く適時二塁打で1点を先制した。投げては元巨人で選手兼コーチを務める乾選手が9回を2安打8奪三振無失点の完封でリーグ優勝に導いた。
乾選手は「行けるところまでという気持ちで、1球1球大事に投げることができた。勝ちたいというより勝たせたいという思いだった。みんなが喜ぶ姿を見れてうれしい」と喜びを語った。
決勝適時打を打った牧田選手は「クリーンナップを任されているので、均衡を破る打撃ができてよかった。参入初年度優勝という最高な形で終われた」と話した。
現役時代と同じ喜び
「野球人生を送った神奈川に貢献したい」。1年前に新チームを率いることになった鈴木尚典監督。リーグ初参入ながら、切れ目のない打線で得点を重ねるチームは、監督の現役時代になぞらえ「ネオマシンガン打線」と称された。
「ベイスターズで38年振りの優勝を経験したが、その時と同じくらいにうれしい」とリーグ優勝を喜ぶ鈴木監督。「選手たちには伸び伸びプレーしてもらおうと心掛けた。本当に明るく良いチームになったと思う。来シーズンも神奈川県のBCリーグを盛り上げ、連覇を狙って戦っていきたい」と抱負を語った。
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