藤沢 社会
公開日:2026.08.14
海の家で世界とつながる 高校生が交流イベント企画
外国にルーツをもつ藤沢市内の若者たちが、互いに交流できる新たな場をつくろうとしている。高校生有志による団体「Shonan Youth Base」は、子どもが主体となって企画、運営する事業を公的資金で支援する「藤沢市子どもファンド」に採択され、27日(木)に片瀬東浜の海の家でイベントを開く。「Connect, Create, Challenge, Change」を掲げ、地域課題の解決やコミュニティー形成を図ることを目指す。
壁乗り越え楽しむ
団体は今年5月に発足した。6月から活動を始め、現在メンバー13人で企画の準備に奔走中だ。テーマは「海の家で世界とつながる」。ビーチバレーや水風船を投げ合う交流に加え、浮き輪とバスケットを組み合わせたユニークなゲームなどを用意している。
藤沢翔陵高校2年のモハマド・ヤザン・アルハラフさんはシリア生まれ。マレーシアでの生活を経て、3歳半で湘南台に移住した。ヤザンさんと同級生の大島翔(ショウ・アーサ・オビリオ・オオシマ)さんは、フィリピンと日本のハーフ。米国で育ち、小学5年の時から横浜市に住んでいる。「言葉や文化の壁に孤独を感じ、いじめられたこともあった」と2人は幼少期を振り返り、「同じ背景のある仲間と分かり合える場をつくりたかった。まずはイベントで互いに楽しむのが第一歩」と語る。
メンバーには、同じく同級生の花巻有亮さんら日本人もいる。「友人の姿から、日本で暮らす外国人が抱える不自由さに気づかされた。互いの立場を知り、共に住みやすい藤沢にしていきたい」と手を挙げた。
多様性を付加価値へ
市内の外国人住民数は今年1月1日時点で9261人。県内で6番目に多く、4年前から2561人増えている。だが同じ地域に住んでいても、人種やコミュニティーの違いなどにより、横のつながりが生まれにくいのが現状という。
将来的には外国にルーツのある人が気軽に集まることのできる拠点の設置も視野に入れる。メンバーは過去を悲観するのではなく、独自の視点や多様性を地域活性化の付加価値として捉え直す。
湘南の海から始まる高校生の挑戦は、これからの多文化共生社会のあり方に変化ををもたらそうとしている。
イベント会場は、海の家「Bistro Des Amis 江の島」で、時間は午前11時〜午後4時。
詳細は同団体のInstagramから。
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