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藤沢 社会

公開日:2026.08.28

熊本地震へ救助犬出動 葛原のNPOが捜索活動

  • 熊本地震へ救助犬出動 (写真1)

 先月28日に発生した熊本地震の被災地に、葛原に拠点を置くNPO法人救助犬訓練士協会(RDTA・村瀬英博理事長)の救助犬チームが出動し、捜索活動を行った。

 平時から震度5以上の地震発生を出動の目安としている同協会。出動する救助犬は、生存者を探す訓練を受けた「生体探知犬」。優れた嗅覚や視覚、聴覚を駆使して自力で移動できる経路を選び瓦礫を登るため、道路が閉ざされ、精密な探知機を搬入できない環境でも徒歩で現場に進入できる強みを持つ。

 最大震度7を観測した熊本地震発生の翌日となる29日午後、同協会からは横浜からの先発チームに続き、葛原の村瀬ドッグトレーニングセンターから村瀬理事長らの後発チームと獣医が出発。計6頭、9人で爆発事故が起こったイオンモール熊本の現場に入った。

 同協会では台湾地震や中越地震、広島の土砂災害、東日本大震災、能登半島地震などでも被災地へ出動してきた。今回の現場については「これまでの現場とは全く違っていた」と村瀬理事長。従来の地震現場では建物の下層が潰れて上層が残り、そこにできた隙間から生存者を見つけることが多いが、熊本では爆発事故により、壁が粉々に砕け、天井も窓もなく、骨組みだけが残る過酷な状況だったという。

 出動当時は行方不明者4人の段階だったが、村瀬理事長らが現場に到着した地震発生3日目の早朝時点では、残り2人に減少。先発チームの作業によって現場に生存反応がないことが確認されたため、重機による捜索作業へと進められ、遺体が発見された。

 災害救助では発生から36時間の初動が重視されるが、犬の反応によって生存者の有無を正確に判断できれば、重機を用いた遺体捜索へスムーズに切り替えられるため、全体の捜索ペースを大幅に引き上げることができる。村瀬理事長は「一刻も早く家族の元へ大切な方を帰してあげられる。『生存者がいない』と確認できることも、救助犬の果たす重要な役割の一つ」と語った。

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