松尾崇市長は11月20日、定例記者会見を開き、12月2日に開会する市議会12月定例会に提案する議案の説明を行った。一般会計補正予算案は、1億4500万円を増額。大船駅西口そばのマンション計画で壊された階段市道の復旧費用約1200万円などを盛り込んだ。
市が12月定例会に提案するのは、梶原子ども会館に指定管理者制度を導入するための規定の整備など、条例の制定・改正が5件、一般会計補正予算案が1件、市道の廃止・認定が11件、交通事故に伴う賠償額など報告事項が4件。
一般会計補正予算案では、今年7月からスタートしたふるさと寄附金推進事業で、寄附件数が見込みを超えたことから、当初予算90万円を約2158万円へと増額する。また市役所に公衆無線LANを整備するための費用として、新規に約1千万円を、4月のごみ処理有料化実施前に「駆け込み排出」が急増したことなどから、市外の施設にごみ焼却を委託する「自区外処理」が必要となったため、その費用約6128万円をそれぞれ増額するとした。
一方、稲瀬川保育園と材木座保育園を統合し、開設する予定の(仮称)由比ガ浜こどもセンターについて、埋蔵文化財発掘調査の遅れにより今年度中に工事に着手できないことから、1億5900万円の予算をいったんゼロへと減額する。
総額では1億4500万3千円の増額で、補正後の予算額は619億4473万6千円。
階段市道復旧へ
補正予算案には、JR大船駅西口近くのマンション計画跡地に、市道の階段を復旧するための費用約1200万円が計上された。
市が復旧を目指すのは、大船駅西口から約250mの場所に設けられていた階段状の市道。この市道付近では約10年前、マンション計画が持ち上がった。事業者がマンション建設後に復旧させる予定で、2005年6月からの工事で市道を取り壊したが、その後、「接道要件を満たしていない」などの理由で開発許可が取り消され、マンション計画がとん挫。市道も壊されたままとなっていた。
マンション計画予定地は昨年9月、所有者から市に対して寄付され、市は「子ども・子育てや市民活動を支援するための施設」の整備を目指して計画の策定を進めている。
市道については住民の要望が強いことから、施設に先がけて復旧させることとした。工事着手は早くとも来年4月頃の予定で、費用は事業全体で約3千万円となる見込み。
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