鎌倉市はこのほど、会計課において市の規定に違反する事務処理が行われていた、と発表した。
これは今日最終日を迎える市議会6月定例会の長嶋竜弘議員の一般質問で明らかになったもの。
市の発表によれば、市役所本庁舎や市内の各施設における光熱水費(水道、電気、ガス料金)と電信料を支払う際、会計課長が自らのIDとパスワードを職員にメモで渡して決裁させていたという。
本来、各課が支払いを行うために起案した支払命令書は、各課の課長(場合によっては部長)の決裁を得た後、会計課に送付され、会計課では審査担当者、審査を担当する係長及び会計課長が決裁を行った後、支払いデータとして銀行に送付することになっている。 そのため今回のような行為は、会計管理者の事務決裁等に関する規定に違反しているほか、ID、パスワードを他の職員に教えることは、情報セキュリティーポリシーにも違反する。
市は原因として「支払命令書が年間約5万2千件に上り、毎週大量の審査を行わなければならないことから、本来課長が行うべき決裁を他の職員が代理で行うようになった」とする。
ただ、現在の財務会計システムが導入された2014年以降、いつごろから行われるようになったのかは、わかっていないという。
市は「総務部が中心となってコンプライアンス推進参与から助言を受けるとともに、調査に着手し、原因の究明と再発防止策を検討し、厳正に対処する」としている。
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