ごみ処理広域化に向けた協議を続けてきた鎌倉市、逗子市、葉山町は11月28日、「ごみ処理広域化実施計画」の素案を発表した。鎌倉市の可燃ごみについては2025年度以降、逗子市の焼却施設で処理するとした。
鎌倉市のごみ処理については、15年3月に今泉クリーンセンターが稼働を停止、名越クリーンセンターも25年3月末での停止が決まっている。
市は15年4月、山崎浄化センターの未活用地を新たな焼却施設の建設候補地とすることを発表。しかし「迷惑施設」が重複することに住民が強く反発していた。
一方で市は16年7月に逗子市、葉山町と広域連携に向けた覚書を締結し、協議を続けてきた。今年3月には松尾崇市長が「焼却施設は建設しない」として、従来の自区内処理から広域連携や民間委託を目指す新たな方針を発表した。
今回示された広域化計画の素案では20年度から29年度までの10年間を計画期間とし、「ゼロ・ウェイストの実現」を基本理念にごみ減量・資源化施策や各市町の役割分担などを記載。鎌倉市の可燃ごみについては、名越クリーンセンターが稼働中の第I期(20〜24年度)は同センターで、第II期(25〜29年度)は逗子市の焼却施設で処理するとした。処理費用については、搬入量に応じて負担するほか、施設の処理能力を上回る分については、自区外処理する。
ただ、逗子市の施設についても老朽化が進んでいることから、稼働期間を25年度から概ね10年間とし、その後は焼却施設建設や区域外での処理などを検討するという。
市は12月21日(土)、素案に関する市民説明会を鎌倉商工会議所地下ホールで開催する。時間は午前10時から正午。定員は先着150人。1月から1カ月間、パブリックコメントも実施する。
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