ウインドサーフィンで世界ユース大会に出場する 佐伯 紗菜さん 雪ノ下在住 18歳
いつもの調子で
○…ウインドサーフィン界のホープが勢いに乗っている。11月に横須賀・三浦で開催されたW杯で、日本人最上位の6位入賞。年代別ではないシニア大会で、初めて日本人トップに立った。12月8日からは18歳以下の日本代表として、「ユース・セーリング・ワールド・チャンピオンシップ」(ブラジル)に出場する。「W杯では上位5人との差を感じたけれど、去年よりも順位をあげられて手応えもあった」。続く世界ユース大会でも、世界の上位をうかがう。
○…競技との出会いは、母・奈美さんが与えてくれた。「鎌倉に住みたい」。母の強い思いから、小学2年生で佐伯ファミリーは都内から鎌倉へやって来た。転校先の第二小学校で、現在所属するウインドサーフィンスクール「セブンシーズ」(材木座)のチラシを偶然手にした。4年時に初めて参加した体験会で、コツを掴んだ。「意外に乗れちゃって。自分の力で海の上を走れているのが気持ちよかった」
○…小学生のうちに、全国大会でも結果を残すように。優勝を含め、大会に出るたびに表彰台に上った。中学にあがると、アマチュアながらプロツアーに参戦。数年かけて国内トップとの差を縮めていき、高2の時に日本のプロツアーで2位になり初の表彰台に。高3からはプロのウインドサーファーとして活躍を続けている。
○…本来はマイペースな性格だが、「大会になるといつもプレッシャーに負けていた」。心に余裕がなかったのかもしれない。大学1年生になった今は、友達とキャンパスライフを楽しみ、車の運転で気分転換と、競技を含めて充実した日々を過ごす。平常心で-。「出会えてよかった」というマリンスポーツで、さらなる高みを目指す。