JリーグYBCルヴァンカップ決勝戦が10月27日、埼玉スタジアム2002で行われ、湘南ベルマーレが1対0で横浜F・マリノスを破り、初優勝を果たした。
湘南ベルマーレのタイトル獲得はベルマーレ平塚時代の1994年度の天皇杯以来で、クラブ創立50周年となるメモリアルイヤーに歴史を刻んだ。
大会MVPには、決勝点を挙げた杉岡大暉が選出された。
「湘南スタイル」貫く虎の子1点守り逃げ切る
県内に本拠地を置く神奈川ダービーとして注目を集めた決勝戦は、互いに攻撃的なスタイルを貫くチーム同士の対戦とあって、数多くの見せ場をつくる撃ち合いの展開が予想されていた。
しかし試合は開始早々から一方的に湘南ペース。普段通りのハイプレスから鋭い出足でボールを奪って攻撃のリズムを作り、次々と横浜Mゴールに迫った。ボールを持てば一直線にゴールを目指し、曺貴裁監督のもとで磨き続けた「湘南スタイル」を、4万人超の観衆で埋まったスタジアムで見せつけた。
試合が動いたのは前半36分。杉岡大暉が敵陣中央でこぼれ球を拾うと、すかさず前を向いてペナルティエリア手前で左足を一閃。強烈なミドルシュートは相手GKに触れたものの、ゴール右隅に突き刺さり、先制に成功する。
後半は湘南の運動量が落ち始めると、横浜Mが息を吹き返す展開になった。ドリブルでの仕掛けやサイドからのクロスで、
得点能力に長けた外国人FWにボールを集め始めると、湘南のディフェンスラインは下がり、何度もゴールを脅かされた。
しかし坂圭祐や山根視来、大野和成らDF陣が奮起。1人目が抜かれてもカバーに入った2人目が身体を張ってゴールを割らせず虎の子の1点を守り切った湘南が歓喜のホイッスルを迎えた。
終了直後、曺監督はその場に倒れ込んで涙を流し、「一歩ずつ進まないといけないと思って必死でやってきたことが形になって良かった」と声を詰まらせた。大会MVPに選出された杉岡大暉は「優勝は滅多にできるものではないので嬉しい。自信にもなる」と喜んだ。
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