政府は４月29日、春の叙勲受章者を発表した。大磯・二宮町では、元神奈川県議の古澤時衛さん、元大蔵省官僚の田中泰助さんが中綬章を受章したほか、４人が小綬章以下の叙勲を受けた。

◆旭日中綬章◆古澤時衛さん

　中央大学法学部卒業後、１９７０年に25歳の若さで二宮町議会議員となる。91年に県議会議員初当選。５期目の２０１３年、「再生可能エネルギー導入等の促進に関する条例」の議員提案プロジェクトチーム代表として、全会一致での可決に貢献した。第１０６代議長。

　「25歳から地方政治一筋に歩んできた。二宮・大磯町の方々にご厚情とご指導をいただいた結果が今回の受章と思い、感謝に堪えません」。二宮町在住。70歳。

◆瑞宝中綬章◆ 田中泰助さん

　長嶋茂雄氏を輩出した千葉県立佐倉第一高校（現佐倉高校）から東京大学に進学。１９５７年大蔵省に入省し、山形県の酒田税務署長、大臣官房参事官、造幣局東京支局長、北海道財務局長などを歴任。83年から大臣官房審議官（大臣官房担当）を務めた。

　「退官から約30年後の受章。生きていて良かったというのが正直な感想です」。大磯町在住。82歳。

　その他の受章者は以下。敬称略（年齢は受章時）。

◆瑞宝小綬章◆手島直彦（大磯町／71）元工業所有権研修所長▽米澤紀和（大磯町／75）元宇都宮貯金事務センター所長

◆瑞宝双光章◆杉崎英雄（大磯町／73）元大磯町消防団団長

◆瑞宝単光章◆石井澄子（大磯町／82）元各種統計調査員

【危険業務従事者叙勲】

◆瑞宝単光章◆礒野武（大磯町／71）元警視庁警部▽眞壁孝久（大磯町／71）元大磯町消防司令▽松木正則（二宮町／68）元二宮町消防司令