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公開日:2013.08.10
民家になでしこ咲く
「市の花」も自生は稀
秦野市菩提のわさびや茶園の敷地内に、可憐ななでしこの花が咲いている。なでしこは市の花に制定されているが、現在市内に自生している姿を見ることは稀。経営者の山口勇さんは「自分で植えたわけではないが、この季節になると咲いている」と話す。
なでしこが咲いているのは山口さんの敷地に積まれた2メートル程のブロックの上の斜面。ブロックが積まれたのは30年以上前だという。以前は花が咲く季節の前に草刈りをしていたが、10年くらい前なでしこだと気付いてから刈るのをやめたところ、毎年花が咲くようになった。山口さんは「園芸種を買って自分で植えたわけではない。近くを流れる新田川などの河原には、昔なでしこの花が咲いていた記憶がある。そこから種が運ばれてきたのでは」と推測する。もともと秋の七草に数えられ、この季節に咲くのがなでしこの特徴。春ごろから花を咲かせる園芸種と特徴が異なるため「昔からこのあたりに咲いていたなでしこかもしれない」と話す。
かつては各地に群生
なでしこが市の花に制定されたのは1972年。当時の選定理由の一つに「水無川や弘法山で群生が見られた」としている。しかしその後開発などにより減少し、今では群生地はほぼ見られなくなった。こうした状況に対し市では、秦野にもともと自生していた種に近いなでしこを入手し、独自に育て種をとって増やす取り組みを続けている。一方で「園芸種などと交らないように」と、栽培には慎重だ。
山口さんは「いつかまたかつてのように、秦野市のあちこちになでしこが咲くようになればいい。ここに咲いているのが秦野の原生種かどうかは調べてみないとはっきりしないが、協力できることがあればしていきたい」となどと話す。
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