秦野版 掲載号:2018年10月12日号
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秦野盆地の地下水量把握へ さかえちょう公園でボーリング調査

社会

ボーリング調査中のさかえちょう公園
ボーリング調査中のさかえちょう公園

 秦野市は、秦野盆地の水理(地質)構造を把握するためのボーリング調査をさかえちょう公園敷地内で実施している。調査は12月まで行われ、結果の解析によって正確な地下水賦存量の把握を図る。

 秦野盆地の地下には、芦ノ湖の約1・5倍にあたる2・8億トンの地下水があるとされている。秦野市では現在、この地下水を水道水として活用しているが、より正確な水量を把握するために2カ年で水理構造ボーリング調査を実施している。

 昨年度は2017年9月から18年2月にかけて、秦野市カルチャーパークの中栄信金スタジアム秦野付近でボーリング調査を実施。長尺のオールコアボーリングという地質サンプルを採取しながらの方法で、当初は210mで盆地深部の底につくと想定していた。しかし、ボーリングマシンの性能限界の300mに達しても届かず、底の把握は断念。帯水層が予想よりも大きい可能性があることが分かった。

 そこで、今年度は水無川を基軸に逆側にあたる下流左岸方面で調査を実施。ボーリング調査だけでなく、微動アレイ探査と呼ばれる複数の地震計の観測結果から地下構造を把握する方法をあわせることにした。

 微動アレイ探査は、9月に秦野盆地内の6地点で実施。ボーリング調査は昨年度と同様、長尺のオールコアボーリングだが、今回は150mまでと限定した。市環境保全課によると、前年度の調査結果と微動アレイ探査を併せて解析することで地下構造の把握が可能だという。

水量把握で新たな水活用が可能に

 市は秦野盆地の地下水保全のため、2007年から地下水モニタリング事業を実施している。水資源管理の基礎となる「はだの水循環モデル」の精度を高めるための取り組みで、2017年・18年度は水理構造の調査、19年・20年度で調査結果の解析を行い「はだの水循環モデル」の更新を行っていく。同課では「正確な地下水賦存量を把握することで、市民の水道水を確保したうえで、新たに地域活性につながる水の活用が望める」と話す。秦野の水を使った事業の誘致なども見込めるという。「秦野名水フェスティバルなどを通し市民の関心も高まってきた」と同課。11月にはボーリング調査見学会なども予定しているという。

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