全国的に感染拡大が懸念される新型コロナウイルス感染症の影響が、秦野市内でも顕著となっている。秦野市は公立幼稚園と小中学校を3月2日から25日まで臨時休業としたほか、主催する事業を中止とするなど対応に追われている。
連日新たな感染者の発生が報じられている新型コロナウイルス感染症。2月27日に安倍晋三首相が全国すべての小中学校などに3月2日から春休みまで臨時休校するよう要請したことを受け、秦野市も対応を協議したうえ、市立の幼稚園と小中学校を3月2日から25日まで臨時休業とすることを決め、すでに子どもたちは登園・登校を止めている。再開は4月6日(月)としているが、今後の状況の変化に応じて変更を行うとしている。
また、中学校の卒業式は3月11日(水)に卒業する生徒と教職員のみで実施することとしている。17日(火)に予定している幼稚園の卒園式と19日(木)に予定している小学校の卒業式に関しては、出席者の範囲など挙行方法について13日をめどに検討し、その結果を保護者に通知するとしている。
合わせて臨時休業中は人が集まる場所などへの外出を避け、基本的に自宅で過ごすよう、児童生徒や保護者などに周知した。市学校教育課では「子どもたちの安全を守ることが何より優先。国の方針や要請を踏まえ、慎重に対応を検討していきたい」と話す。臨時休業中も教職員に関しては通常通り勤務しているが、文科省の方針を踏まえて適切に対応していくとしている。
3学期の成績については国の方針を含め検討していくというが、まだ具体的な決定には至っておらず、調整しているという。学校からの連絡は連絡網を通じて保護者に周知するとともに、市からの情報はホームページなどでも発信していくとしている。
児童ホームは午前中から開室
市の急な臨時休業の措置を受け市の児童ホームも対応に乗り出した。保護者が就労や疾病などの理由により昼間家庭にいない4年生までの小学生に適切な遊びや生活の場を提供する児童ホームは、臨時休業に合わせて夏休みなどの長期休暇期間中と同様に開室時間を午前8時30分から午後6時までとした。また通常申し込みから利用の開始まで2週間ほどかかる期間を極力短縮し「申し込みから3日から4日後には利用できるよう、努力していきたい」と話す。
市内5園の市立認定こども園は現在は通常通りの運営を行っている。また、市内7か所の子育て支援センター「ぽけっと21」も、現状サービスを継続している。
トレーニングルームは利用中止
また厚労省が同じ器具を複数人が使用することで濃厚接触による集団感染を懸念しているトレーニングルームについても、市は総合体育館、おおね公園、中野健康センター、サンライフ鶴巻の各施設を当面の間利用中止としている。
市主催事業中心に多くの事業が中止に
その他、3月31日までの期間で開催を予定していた市が主催する行事に関して、原則として中止または延期とすることを決めた。これにより3月29日に総合体育館前広場で開催を予定していた「里山まつり」が中止となったほか、クアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)で開催される市の自主事業は中止となった。
市が主催する以外の行事については、最終的な判断を主催者に委ねるものの、マスクの着用や消毒液の用意など感染防止のための対策を整えるよう要請している。
公益財団法人秦野市スポーツ協会が、市の方針を踏まえて、3月31日までのイベントの中止や延期を決めるなど、団体や民間の様々な行事も開催を中止する動きが広がっている。
(3月3日起稿)
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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