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震生湖が国登録記念物に 地震で誕生した堰止湖(せきとめこ)

社会

掲載号:2020年11月27日号

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国登録記念物として答申された震生湖
国登録記念物として答申された震生湖

 国の文化審議会は11月20日、秦野市と中井町をまたぐ「震生湖」を国登録記念物(動物、植物及び地質鉱物関係)に登録するよう文部科学大臣に答申を行った。これにより、市内2件目の国登録記念物となる見込み。

 震生湖は秦野市今泉と中井町境別所に位置しており、1923年9月1日の関東大地震によって斜面が約250mにわたって地滑りを起こし、土砂が市木沢(いちぎさわ)を閉塞してできた堰止湖。水が流れ込む川がなく、地下水脈でつながっているのが特徴で、観光地として親しまれているほか、地元環境保全団体等の活動も盛んな場所となっている。

 登録への動きは2012年度から。「震災遺構としての文化財的価値があるのでは」と文化庁からの視察等もあったが、この時は文化財としての登録は難しく、地権者等への説明時間もなかったことから断念した。しかし2018年、関東大地震から100年を前に、登録への動きが再度活発化。地震によって誕生した「現存する堰止湖」としてだけではなく、これを構成する「崩落地」「堰止地」「湖面」の3要素がほとんど改変されずに確認できる点が希少であるとされ、登録申請に向けて動き出した。

 秦野市は中井町と連携しながら、地権者説明会等を実施。地権者の合意も得られたことから今年1月、3つの要素を含む秦野市2万1034・71平方メートル、中井町1万1504平方メートルを登録範囲として申請を行い、今回、答申を受けたという。

全国7件目の登録

 遺跡、名勝地、動植物や地質鉱物などのうち、学術上価値のある文化財の総称を記念物と呼んでおり、今回の答申で国登録記念物(動物、植物及び地質鉱物関係)は全国で7件目の登録となる。県内では2件目、市内では初。

 また、国登録記念物には2017年に遺跡関係で「曽屋水道」が登録されており、記念物としては市内2件目となる。この他に国登録有形文化財が14件登録されている。

防災教育の拠点に

 秦野市生涯学習課では「今後は観光地としてさらなる安全性の確保のため、関係各課と協議しながら、手すりや散策路の整備なども実施していきたい」と話す。また、関東大地震を伝える貴重な文化財として「教育委員会と連携し、学校の防災教育の場としても活用していけたら」と話している。登録は過去の例から、来年春頃を見込んでいるという。

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