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公開日:2026.04.24
市街地でのクマ出没に備え 1都3県初の緊急猟銃訓練を秦野市で実施
秦野市と神奈川県警本部が共催で4月13日、秦野自動車教習所を会場に緊急猟銃制度を想定したツキノワグマ出没対応訓練を1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)で初めて実施した。訓練には市職員、警察官など60人が参加。クマの目撃通報から、猟友会による模擬銃での駆除に至るまでの一連の流れを訓練した。
昨年9月に開始された緊急猟銃制度を受け、県警本部がツキノワグマが生息する丹沢山地の自治体に声をかけ、秦野市が手を上げて初の実施に至った訓練。
同制度では、「危険鳥獣(ヒグマ・ツキノワグマ・イノシシ)が人の日常生活圏に侵入」し、「人の生命・身体への危害を防止する措置が緊急に必要」で、「猟銃以外の方法では的確かつ迅速に捕獲等をすることが困難」であり、「地域住民等に弾丸が到達するおそれがない」場合などに、市町村長の判断で銃猟を委託して実施できる。
訓練は、秦野自動車教習所内で警察官扮するクマを目撃した人の通報からスタート。通報を受けた県警本部通信指令室が、秦野署へ指令。秦野署からはだの都市農業支援センター(秦野市)へ連絡があり、警察はピーガルくん安全メールなどで市民にクマの出没情報を通知した。
秦野市は、クマの対応のため現地本部を設置。市鳥獣被害対策実施隊ほか関係機関に連絡し、規制区域を設定。交通規制を行った上で、本部は緊急猟銃の要件達成を確認し、市から要請を受けた実施隊がクマを模擬銃で駆除する一連の流れを行った。
「習性把握が必要に」
市鳥獣被害対策実施隊は、県猟友会秦野支部・西秦野支部の支部長による推薦者が所属する。訓練に参加した秦野支部の吉田益雄さん(76)は「以前、山北の山でクマに遭遇したことがあるが、動きが速く猟銃を構える暇がなかった。実際の現場に出た時に課題が出てくると思う」と話した。また、西秦野支部の小菅基司さん(60)は、「本番の手順が分かったので良い訓練だった。猟友会では普段クマを狩猟の対象としていないため、クマの習性の把握が必要」と語る。
市農業振興課農業支援・鳥獣対策担当は「県警本部にお声がけいただき、訓練ができて良かった。さまざまな要件をクリアする必要があり、指令が届く前にクマが動く可能性が高い」と話す。秦野市では2025年度、登山道などでツキノワグマの目的情報が12件あったものの、市街地での目撃や人への被害は報告されていない。
22年に市街地でイノシシ出没
訓練を受け、市は今後「秦野市ツキノワグマ等危険鳥獣緊急対応マニュアル」を策定予定。危険鳥獣にあたるイノシシについては、22年11月に平和橋付近で目撃情報があった個体が、最終的に末広小学校まで移動し、都市農業支援センター職員や警察官が狩猟刀で駆除した事例もある。同課は、「もしもの時は市民の安全を第一に、関係機関と連携を密に対応していきたい」と話した。
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