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秦野 社会

公開日:2026.06.26

秦野警察署 街と歩み、命を護り続けて100年

  • 街と歩み、命を護り続けて100年 (写真1)

  • 署長室には、歴代の署長の名前が刻まれた木札が飾られている

    署長室には、歴代の署長の名前が刻まれた木札が飾られている

  • 加藤地域課長(前列左から2番目)ほか秦野警察署の山岳救助隊員ら

    加藤地域課長(前列左から2番目)ほか秦野警察署の山岳救助隊員ら

  • 特殊詐欺被害について話す福田刑事課長

    特殊詐欺被害について話す福田刑事課長

  • 街と歩み、命を護り続けて100年 (写真5)

 来る7月1日に、創設100年を迎える秦野警察署。秦野に警察制度が導入されたのは、1876(明治9)年10月の「神奈川県第10号警察出張所(のち小田原警察出張所)曽屋巡査屯所」の開所にさかのぼる。その後、1926(大正15)年に大磯警察署から独立し「秦野警察署」が誕生した。本紙ではこれまでの歩みを振り返るとともに、私たちが向き合うべき地域の課題について、秦野警察署に取材した。

警察署長インタビュー

 記念すべき創設100周年イヤーの3月19日、新たに署長に就任したのが柴田訓署長だ。

 ――節目の年に署長に就任されました。今のお気持ちをお聞かせください。

 新たな100年への一歩を踏み出し、次の世代へしっかりとバトンを託したい、と身の引き締まる思いです。組織運営においては『報告・連絡・相談』を徹底し、風通しの良い職場環境を築いていきます。組織の風通しを良くすることが、市民の皆様が望む『安全・安心な街』の実現に直結すると考えています。

 ――着任から3カ月が経ちました。改めて、秦野市の印象はいかがですか。

 風光明媚で、非常にのどかな街だと感じています。凶悪犯罪が多発する地域とは異なり、署内にも落ち着いた空気が流れています。また、市民の皆様が警察活動にとても協力的であることも印象深いです。小学生の登下校の見守りや薬物乱用防止の講演会など、地域の外郭団体の皆様が主体となって精力的に活動してくださり、大変心強く思っています。

 ――山岳救助隊があることも秦野署の大きな特徴ですね。活動を見て感じることはありますか。

 神奈川県内で山岳救助隊を持つ警察署は限られており、私自身も(赴任して)初めて間近で活動を見ることになりました。秦野市の山岳救助隊は警察が中心となって組織しています。出動要請を受け、自力歩行が困難な負傷者がいれば、隊員たちが交代で背負って下山します。時には、救助者を発見したものの夜間に他隊員との合流が困難になり、山中で救助者とともに一晩を明かすこともあるそうです。直近でも救助に7時間を要した事案がありましたが、隊員たちの任務遂行には頭が下がる思いです。

 ――街の安全だけでなく、山の安全も守られていますね。最後に、秦野市民へメッセージをお願いします。

 これからも秦野警察署の一同、市民の皆様の安全な暮らしを守るため、全力で職務に邁進してまいります。皆様におかれましても、引き続きご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 ――ありがとうございました。

山岳救助の現状と地域で防ぐ特殊詐欺「登山は万全の準備で」

 表丹沢の玄関口である秦野市。山の事故の対応のため、秦野署の山岳救助隊には現在21人の隊員が所属。市内7カ所にある駐在所の駐在員と地域課、署内の公募で、山登りの技術に長けたエキスパートが集う。

 山の事故は、道迷いや急病、滑落などさまざま。近年、熱中症の発症など、夏シーズンの事故が増えているという。山岳救助隊に所属する地域課長の加藤剛さんらは、「登山よりも、下山時のケガが多いです。上り、下りを加味した登山計画を立てることが大切です」と注意喚起する。また、表丹沢では登山初心者を救助することが多く、「『丹沢は自分には早かった』とおっしゃる方もいました。万全な準備の上、経験と体力に見合った登山を心がけてほしい」と話す。

「地域全体で警戒を」

 全国的に増加しているのが、特殊詐欺の被害。秦野市内では2026年に入り、5月までに被害が9件。被害総額は2100万円にのぼる。オレオレ詐欺、預貯金詐欺、架空請求、キャッシュカード詐欺盗など手口はさまざまだ。

 刑事課長の福田順一さんは、「受け子が受け取るような詐欺よりも、ロマンス詐欺や投資詐欺などSNSに関する詐欺が目立つ」と話す。投資詐欺は、定年後に退職金を手にした高齢者が被害にあうケースが多いという。「投資は信頼できる機関で行ってほしい」

 阻止事案としては、本人が気づくほか、家族・周囲の人が止める場合、金融機関の窓口や高額プリペイドカードの購入を不審に思ったコンビニ店員などが止めることも多いという。「詐欺はいつ誰が被害者になるかわからない。地域全体で守る意識が大切」と話す。

これからの100年も安全・安心な街で

 節目を迎え、新たな一歩を踏み出した秦野警察署。市民の安全をおびやかす問題は多岐にわたるが、これらから街を守るカギは、市民の協力と地域社会の連携だ。秦野警察署と市民の協働による地域を守る確かな一歩が、安全・安心な未来へとつながっていく。

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