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公開日:2015.04.30

消えないまちだ君
防災設備で全国表彰
町田市・事業者が協働で

  • 2013年に開発した「消えないまちだ君」。開発に携わった担当者ら(2013年4月撮影)

 町田市と市内事業者と連携、協働し開発した「消えないまちだくん」の促進事業が、「第7回協働まちづくり表彰」でグランプリを受賞した。5月21日に東京ビッグサイトで表彰される。

 「消えないまちだ君」は震災や停電時でも3日程度の間、消えない街路灯。2011年の東日本大震災の経験から、停電しても3日間程度の使用が可能な街路灯が必要と考え、多摩高度化事業協同組合(まちだテクノパーク)に相談した。同組合の(株)イズミ(泉正人代表取締役)とともに3者で、1年の試行錯誤を経て2013年に完成した。

 電力が停止した瞬間に備え付けのバッテリーが作動し、LED電球が灯る仕掛け。特徴は、従来のソーラーパネルや蓄電池ボックスを取り付けるものではなく、既設の街路灯の中にバッテリーユニットを設置するだけなので、取り付けコストや工期などが大幅に削減、短縮できる点。

 消えないまちだ君は、市内の主要駅周辺などに115基をすでに設置している。また公園などにも設置中で、今後も増やしていく予定だという。

 市は業者と連携しながら各地の自治体にも広報活動を続けており、これまでに小金井市、羽村市、鎌倉市、一関市、気仙沼市などでも設置し、現在提案中の自治体もあるという。

 市はこの事業により、ロイヤリティとして2014年度は240万円の収入があった。

 担当した当時の河合孝敏課長は「全国的に展開して、安全安心のまちづくりを推進することができれば。そして東京オリンピックに向けて、外国の方にも『安心のまち』をいうPRに役立てることができれば」と話している。

 「協働まちづくり表彰」とは、自治体総合フェアの目的である「自治体経営の革新を推進するとともに、地域住民が豊かさを実感できる魅力ある地域社会の実現を図ること」をめざし、行政と住民・NPO・商店街などが協働して、あるいは行政と企業・商工会などが連携して構築・推進したプロジェクトを表彰するもの。

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