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公開日:2026.06.25
市薬剤師会 災害備え、「つながり」構築 在庫や被災状況を共有
100を超える薬局(代表者)が加盟する町田市薬剤師会が市内薬局のネットワークづくりを進めている。薬の在庫状況を共有し互いに供給し合える体制を構築し、市民らへの安定した医薬品の提供につなげたい考えだ。
市薬剤師会が進めるのが、市内薬局における薬の在庫状況の共有。2年前にリアルタイムで目当ての薬がある薬局を把握できるシステムを導入し、自局に不足していた場合、在庫に余裕のあるところへ依頼し取り寄せることができる体制を「町田おくすりネットワーク」とし構築。市内全域をカバーするため、会に加盟していない市内にある全国展開する薬局なども対象とし6月20日時点で54店が参加しているという。
一方、このシステムは災害時では各薬局の被災状況や薬剤師の参集状況をリアルタイムで集約することも可能で、市薬剤師会の佐藤康行会長によると有事の際に速やかに行動できる薬剤師「災害活動薬剤師」の育成を進めるなか、薬局間のネットワークが必要と考えたことが取組みを始めるきっかけになったという。
実際、在庫状況の共有を行うと薬局間のつながりが深まり、在庫不足の解消や使用期限の迫った薬の有効活用になったといい、「在宅医療やパンデミック対策としても有効なもの。つながる大切さを実感している。参加店舗を増やし市民らへの安定した医薬品の提供につなげたい」と佐藤会長。システムの構築には町田市から給付されたふるさと納税や国からの予算などを活用したという。
対策に力
市薬剤師会は災害対策に力を入れてきた。災害活動薬剤師の育成のほか、備蓄医薬品体制の構築などを進め、会員に対する防災に関する講習会などを実施している。そのうえで、佐藤会長は「横のつながりにとどめず、医師会や行政とも連携し本当に機能する『地域の医療インフラ』を構築していきたい」と話す。
一方、市薬剤師会と連携を深めていきたいとする町田市医師会の山下弘一会長は「災害医療は薬がないと成り立たず、互いの協力関係が欠かせない。薬剤師会が現在取り組んでいるネットワークづくりは防災に限らず、普段からの薬不足の解消にも役立つ物だと期待している」と話している。
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