神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2016年4月8日 エリアトップへ

北鎌倉駅裏トンネル 市、開削工事に着手 反対住民座り込みで抵抗

社会

公開:2016年4月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
市職員に抗議する住民ら
市職員に抗議する住民ら

 岩の剥落や崩落による危険性を理由に、市が開削を決めているJR北鎌倉駅そばのトンネルで4月4日、工事が始まった。反対住民は座り込みなどで抵抗しているが、市は「方針や予定に変更はない」とする。

 市が4日からの工事実施を明らかにしていたこともあり、トンネル前には前日の夜から開削に反対する住民らが集まり「座り込み」を始めた。

 午前9時すぎに市職員と工事事業者が現れると、住民らは「2万人もの反対署名が集まっている。その声を無視するのか」「貴重な遺跡を破壊することになる」「安全性を再度検証してからでも遅くない」などと職員らに詰め寄り、周囲は騒然とした雰囲気となった。

 そうしたなかこの日は、トンネルの外側に作業用の囲いが設置された。今後は内部をコンクリートで閉塞する予定で、早ければ来週にも実施するという。また測量なども進めながら周辺の植物や土などを除去し、開削するとしており、市は「7月中旬までに工事を終えたい」としている。

 資料等はないものの、掘られてから80年は経過していると見られる同トンネル。市は昨年4月、「岩が剥落する可能性があり危険」として通行止めを決定し、同8月には、安全対策のために岩そのものを切り崩す「開削」を実施する方針を明らかにしていた。

 地域では「開削で安全性が向上する」「救急車両の通行も可能になる」という意見がある一方で、景観のユニークさや「岩塊そのものが中世から残る史跡であり貴重」との観点から、保存を訴える住民も。1月には市民22人が、市に対し工事差し止めを求める訴訟を起こしている。

 4日に行われた定例記者会見で「工事の予定に変更はない」とした松尾崇市長。一方、北鎌倉緑の洞門を守る会(北鎌倉史跡研究会)の出口茂代表は「工事そのものも住民の安全が考慮されておらず問題がある。今後も工事阻止を目指していく」と話している。

鎌倉版のトップニュース最新6

建長寺に「さわる模型」

建長寺に「さわる模型」

大下さん、10年越しで夢叶う

4月26日

交番AEDで女児救う

交番AEDで女児救う

鎌倉署、高原さんに感謝状

4月26日

松岡選手、プロ転向目指す

松岡選手、プロ転向目指す

テニス 世界ジュニアで8勝

4月19日

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

鎌倉駅で観光案内、滞留抑制

4月19日

官民連携で孤独、孤立対策

「つながり」創出へ仕掛け

官民連携で孤独、孤立対策

プラットフォーム創設

4月12日

深沢高、最後の入学式

深沢高、最後の入学式

3年後に藤沢清流と統合

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook