港北区 人物風土記
公開日:2026.08.06
文部科学省の留学支援制度で12月からドイツへ渡り移民問題を調査する 辻下 文香さん 菊名在住 16歳
一歩を踏み出す情熱
○…文部科学省などが官民協働で展開する留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」の第11期生に選ばれ、今年12月から3週間ドイツに渡航する。テーマは「顕在化前の移民問題で生じる小さな摩擦」。現地ではアパートで一人暮らしをしながら、現地支援団体などを訪ね、ボランティアや関係者への取材を実施する。「互いに対等な立場で社会を育むには何が必要か、現地のリアルな視点から確かめたい」と瞳を輝かせる。
○…菊名で生まれ育った。幼少期は港北図書館に通い、父の読み聞かせで芥川龍之介などの文学に親しんだ。「人と関わることがとにかく好き。振り返ったときに『あの人に助けられた』と思える瞬間を大切にしたい」と語るように、周囲への感謝と素直な姿勢が彼女へのサポートを引き寄せている。
○…社会問題に関心を持ったきっかけは、報道関係の仕事に携わっている父親の影響が大きい。また、自身が通うカリタス女子中学高等学校の文化祭活動などを通じて「日常の人間関係で起きるお互いの正しさの衝突が、世界の大きな対立問題にもつながっているのでは」と気づいたという。校内で今回の留学プログラムの魅力を伝える先輩の姿勢に刺激を受け、自ら計画を一から組み上げて高い倍率を突破。熱意と一貫したストーリーで挑戦を果実へと結びつけた。
○…帰国後は校内での報告や「高校生国際シンポジウム」での研究発表を予定。「探求のプロセス自体が自分を一番成長させてくれた。後輩にもこの挑戦の輪を広げたい」と意気込む。将来の夢はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)で働くこと。幼少期から育んできた語学力や好奇心を武器に、横浜から世界へと羽ばたく。
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