旧上瀬谷通信施設の農地で生産されている南米原産の果実「パッションフルーツ」を原材料に使った洋菓子が、泉区のパティスリー・ラ・ベルデュール(緑園5の29の20)で販売されている。
このパッションフルーツは、上瀬谷地区の新たな特産品の開発を目指して2019年度から試験栽培されているもの。これまで市庁舎での直売などを行ってきたが、更なる認知を図るべく生産農家の小林裕三さんが同店に持ち込み、原材料として使用してもらえるように交渉。オーナーシェフの服部明氏が「完熟させて使うと、品質の高い沖縄産のものと比べても遜色のないクオリティ」と評価。このほど商品化が決まった。
パッションフルーツの芳醇な香りと甘酸っぱさは洋菓子と相性抜群。現在販売されているのは「ムース・オ・パッション(横浜パッション)」(486円)、生チョコ「パヴェ・ドゥ・ショコラ パッション」(1080円)、アイス「グラスパッション」(648円)の3種。全て税込価格で数量限定。売れ行きは好調だという。
「お客様に長く愛されるように『ただ地元のものを使う』のではなく、フルーツの魅力を最大限に引き出して本格的な味に仕上げた。地元農家さんたちの応援につながれば」と服部さん。小林さんは「地元の皆さんに知ってもらう大きなチャンス。更に改良を重ねていきたい」と話した。
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