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瀬谷区 コラム

公開日:2022.11.17

イイギリ文:今野紀昭(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)
瀬谷の生き物だより154

 イイギリ(飯桐)という木をご存じだろうか。雌雄異株で雌木に実をつける。和名は大きな葉が、その昔おにぎり(飯)を包んだとかに由来するという。ナンテンによく似た赤い実を付けることより南天桐とも呼ばれる。

 イイギリ科のこの木は15mにも達する落葉高木で、秋も深まる11月末頃に、真っ赤な実の大きな房を枝一杯に付け、垂れ下がる様はそれは見事である。その美しい実は装飾用や生け花にも使われている。イイギリは野鳥愛好家にはよく知られた木である。秋晴れの空に高く垂れさがる真っ赤な実に多数集まり、鳴き交わしながら貪る様に啄むヒヨドリの姿は、さながらごちそうに与かる宴の様である。

 和泉川沿い、中橋下流に見られるイイギリは黄葉に赤い実を見せ始めたが、皆さんの近くの屋敷林でもこの巨木の姿が見られるだろうか。お隣大和の泉の森の水車小屋の脇とふれあいの森の果樹園に、又、少し遠いが白金自然教育園や新宿御苑では見事な大木がみられる。興味のある方は足を伸ばしてみるのは如何。

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