市会で審議中の２０２３年度当初予算案。山中市長はあらゆる世代から「選ばれるまち」を目指していく考えで、高齢者が暮らしやすい環境を作るための施策も多く盛り込まれています。

　70歳以上の市民に配布し、バスや市営地下鉄が乗り放題となる敬老パスは所得等に応じて年間負担額が決まっています。市長選で75歳以上の無料化を掲げていた山中市長は敬老パスの利用実態を正確に把握するため、昨年10月にＩＣカードを導入しました。23年度はＩＣ化によって収集した利用データを分析。高齢者の外出を支援するべく、無償化を含めて持続可能な総合的移動サービスの制度検討が加速します。

　認知症支援も拡充され、早期発見・治療を進める「もの忘れ検診」の対象年齢が引き下げられる予定。買い物中の高齢者が落ち着いて品物選びや会計ができる「スローショッピング」の普及・啓発も行われます。また、身近な福祉拠点の地域ケアプラザも、オンライン相談などＩＣＴ（情報通信技術）環境充実が進められる方針です。

後期高齢者医療の連合議会に所属

　私は20年度から「神奈川県後期高齢者医療広域連合議会」に所属。後期高齢者医療制度の在り方を、連合長の上地横須賀市長などと議論してきました。超高齢化社会が加速するなか、今後も高齢者が安心して暮らせる社会づくりを目指します。

花上喜代志

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