戻る

横須賀・三浦 トップニュース経済

公開日:2026.10.30

スタートアップオーディション 海にも愛犬にもやさしく 未利用魚活用のペットフード

  • 金賞を受賞した木村さん(右)と上地市長

    金賞を受賞した木村さん(右)と上地市長

  • 未利用魚を活用した「犬用おやつ」

    未利用魚を活用した「犬用おやつ」

 新しい技術や革新的なアイデアで成長を目指す企業を応援する横須賀市主催のスタートアップオーディション最終選考会が10月23日に開かれ、代表7組の中から地場産の未利用魚を活用した犬用おやつのブランド化をめざす「Millelier(ミルリエ)」代表の木村千晴さんが金賞を受賞した。事業を加速するための奨励金として100万円が贈られた。

金賞受賞の木村さん

 横須賀市で新規事業の展開をめざす事業者を対象にしたオーディション。20回目となる今回の記念大会には、過去最多54件のビジネスプランが寄せられ、一次審査を通過した7組がヨコスカ・ベイサイド・ポケットで行われた最終プレゼンテーションに臨んだ。

 金賞に輝いた木村さんの提案は、横須賀の海で水揚げされる未利用魚を用いた犬用無添加おやつのブランド化。自身の愛犬が重度の食物アレルギーで肉類を配合したドッグフードが食べられず、食事提供に苦労した経験が開発のきっかけとなった。

 木村さんは県立海洋科学高校出身で水産業に従事していた経験があり、見た目や大きさ、知名度といった理由から流通から弾かれてしまう魚が存在している状況を課題視。資源活用の観点からも事業化を志した。

 2026年1月に事業化に踏み切り、水産業界の人脈を生かし、東京湾・相模湾の両方から原材料を調達。相場が安い時期にまとめて仕入れて冷凍保存することで通年供給を実現している。サメやイシモチ、ネンブツダイなど7種の魚を用いた商品があり、今年4月の販売開始から半年で約260個を売り上げた。「ヒイラギの薄いジャーキーは顎が小さく肉が噛めない小型犬の飼い主から支持を得ている」と実績を強調した。

 現状の課題は、仕入れから下処理、製造梱包、納品を自宅でほぼ一人で行っている点だ。生産能力に限界があり、効率化を図るため工房設立の必要性を訴えた。今回のオーディンションで得た奨励金を原資に実現化していく考えで、大口注文への対応やレトルト商品の開発にも着手するという。このほかに、魚の皮(フィッシュレザー)を活用した革小物やアラ(残渣)を有機肥料化する事業にも取り組んでおり、横須賀を「未利用魚のブランド化に成功した自治体モデル」にしていく構想も打ち立てた。

 次点の銀賞には、旧田浦小を舞台芸術の発信拠点として利活用していく「合同会社スタジオこっと」と横須賀に都内・海外の映像制作のロケを誘致する「東西プロダクション合同会社」の2社が受賞し、それぞれ奨励金50万円を手にした。

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

横須賀・三浦 トップニュースの新着記事

横須賀・三浦 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS