２０２３年度予算案には旧上瀬谷通信施設地区の整備事業費として、22年度の２倍以上の１０９億円が計上されました。山中市長は、私がかねてから訴えてきたように跡地を「郊外部の新たな活性化拠点」と位置付け、その実現に注力する方針を表明しています。

　国有地や民有地が混在し、約２５０人の地権者が存在する跡地では昨秋、土地区画整理事業計画が決定。市は23年度、地権者と合意形成を図りながら仮換地指定を目指します。テーマパーク構想は30年代前半の開業を想定して事業者を公募。今年９月頃に事業予定者が決まる見通しです。

　交通インフラ関連では八王子街道の拡幅や瀬谷地内線の整備に向けた詳細設計・用地取得、瀬谷駅周辺を起点とする新たな輸送システムの検討などが予定されています。また、跡地と東名高速道路を結ぶ新しいインターチェンジについても線形や構造、周辺環境への影響などが検討されます。

園芸博の推進も

　横浜市初の”万博”で、開催まで残り４年に迫った国際園芸博覧会。２月には正式略称「ＧＲＥＥＮ×ＥＸＰＯ」や、市内出身の建築家・隈研吾さんなどから成る推進組織が発表されました。新年度予算案には推進事業費として約７億円が計上。山中市長は積極的な広報ＰＲによって、より一層の認知度向上と機運醸成を図る考えです。

　国際園芸博覧会の成功は、「市民が返還を実感できるビッグイベントを！」と跡地返還前から訴え続けていた私にとっても大きなテーマです。今後も成功に向けた取り組みを、市に働きかけていきます。

花上喜代志

瀬谷区三ツ境174

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