知識と経験生かし地域貢献

　○…瀬谷センターは瀬谷地区センターと瀬谷和楽荘から成る施設。年間13万人超（２０２２年度）が利用する地域拠点の館長に４月１日付けで就任した。これまではスポーツ関連施設で長く働いていたため、「（瀬谷センターは）文化団体も多く、館内で歌やお囃子が響いている環境がとても新鮮」と就任１週間を振り返る。また、驚いたというのが、４人の副館長が利用者一人一人の特徴を把握していること。「自分はいわば修行の身。たくさんのことを学んでいきたい」

　○…生まれは市内中区で、中学・高校は軟式テニスに打ち込んだ。大学卒業後は身体を動かすことが好きだったことから、横浜市スポーツ協会に就職した。38年間にわたり各地のスポーツセンターや、クリニックと運動施設を備える市スポーツ医科学センターなどで勤務。健康維持で身体を動かしたい人から運動療法に取り組むクリニックの患者まで、さまざまな人の健康づくりを支えてきた。瀬谷センター館長としても、これまでの知識や経験も生かして地域に貢献していく考えだ。

　○…30年近く続けているのが綱引き。今は「横浜ＴＣ」というチームに所属し、この３月には全国大会にも出場した。８人が力と呼吸を合わせる必要があり、試合では膠着時間が２分ほど続くことも。耐えに耐え抜いてから、「引き切った瞬間が何よりの醍醐味」という。

　○…マスク着用の緩和や５月８日の５類への移行など大きな転機を迎えている新型コロナ対応。瀬谷センターでも入館時間の緩和や、各部屋の人数制限解除などコロナ前の状態に戻しつつある。目標は「様々な年代の利用者がより使いやすい施設」で、少しずつ着実にステップアップを図っていく。