感謝を胸に「楽しく」

　○…多職種の経営者など28人で構成される「横浜瀬谷ロータリークラブ」。会員らは職業を通じた奉仕に取り組み、クラブとしても瀬谷フェスティバルへの出展や、区内の駅に設置中の図書貸出サービス「せやまる文庫」などを通じ地域に貢献する。半世紀の歴史あるクラブを牽引するにあたり、「光栄なこと。謙虚な気持ちで臨みたい」と気を引き締める。

　○…地域の先輩に誘われて２０１５年に入会。異業種の人たちとの接点がロータリーの魅力で、特に同クラブは「楽しい」とニンマリ。幅広い世代の会員が互いを尊重し居心地が良いという。会長就任のあいさつでは、「例会やイベントを楽しみましょう」と呼びかけた。コロナ対応が節目を迎えて様々な制約が取り払われるなか、改めて会員同士の交流を深めていきたい考えだ。

　○…タクシーを運行する瀬谷交通(有)（北町）の代表取締役を務める。同社は、祖父が共同経営者たちと約60年前に設立。早くから家業を継ぐことを意識し、自動車整備の専門学校を卒業後、21歳で整備士として働き始め、33歳で３代目の代表に就任した。超高齢化社会でタクシー会社の役割も大きくなり、「地域の足」として区民生活を支えることを目指す。家族は妻と２人の子ども。多忙な日々を送るが、「落ち着いたら家族みんなで旅行できれば」と願う。

　○…新年度のスローガンは「足るを知る」。自分自身を取り巻く状況が満たされているものだと受け止める言葉だ。その根底には周囲への感謝の想いがあり、「コミュニティの継続が会員たちの幸せであるように全力を注ぎたい」と意気込む。また、４年後に開かれる国際園芸博覧会にも注目し、「瀬谷区が飛躍する大きなチャンス」と関わり方を模索していく。