第108話 〜紡ぐ古道・その壱:長後街道・大山道〜 とつか歴史探訪
旧東海道は、戸塚を象徴する代名詞として戸塚区内を縦断する大動脈です。
ただ、戸塚区、泉区には他にも両区に跨がる大きな古道、またそれぞれの地域に密着した数々の小さな古道が存在しています。そんな古道を見ていきましょう。
長後街道:今は、戸塚バスセンターから、踊場・立場・いずみ中央駅を経て藤沢市の長後へ繋がる古道と言うより、むしろ日常的に無くてはならない生活の一部となっています。かつては、戸塚道・大山道、また八王子街道などと呼ばれていました。関東大震災後の復旧工事などを経て、昭和50年代頃から長後街道として整備され親しまれています。
大山道:全ての道は大山に通じると言われるが如く、何本もの道が大山に向かい走っていました。江戸時代も中期になると、市民の生活もゆとりが生まれ信仰の山としての大山詣りと遊山を兼ねた道として栄えました。この地域の代表的な道は、不動坂の謂われである大山前不動を起点とする「柏尾通り大山道」です。
瀬谷柏尾線を北に向かい、岡津橋の先を左折し泉区を横断する形で、いずみ中央駅辺りで長後街道と交差し用田〜戸田の渡しを経て大山へと繋がっていました。このルート上には、今でも多くの道標があり、往時を偲ぶことが出来ます。大山からの帰りは、藤沢の「田村通り大山道」から江ノ島・鎌倉などへ足をのばし、旅行気分を味わうことも多かったようです。
戸塚区と泉区は、古道を通じ歴史・文化を紡いできたのです。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>