県政報告ひでしの「実績で勝負」92 地域の安心安全のため警察官の猛暑対策で空調ベスト導入を実現 公明党 鈴木 ひでし
近年の地球温暖化の影響で、夏の気温は年々上昇しています。気象庁の発表によると、今年7月は全国的に記録的な高温となり、8月も高温が持続し、特に西日本では統計開始以来、最も高くなったとされています。
このような状況の中、私は地域の安心安全を守る警察官が日中の巡回などでも適切に働けるように、警察官の空調ベストの着用を神奈川県議会に求め、実現する運びとなりましたのでご報告させていただきます。
耐刃防護衣は異常な高温
昨今の暑さを受けて、一般の工事現場では空調ベストの導入が進んでいます。空調ベストは軽量で、体温調節をサポートする機能を備えていることから、警察官がこれを着用すれば、高温環境下でも体温を適切に調整できるようになり、熱中症のリスクや暑さによるストレスは、大きく軽減されます。
警察官は、真夏であっても、様々な装備を身に着けてパトロールに従事しなければなりません。彼らの貢献と奉仕精神に敬意を表しますが、暑さによる体力の消耗や熱中症のリスクは避けられません。私のもとにも、現場の警察官が猛暑の中で身に着けるベスト型の耐刃防護衣は異常な高温であるとの訴えが多くありました。
また、警察官の健康とパフォーマンスの向上は、地域の安全と治安維持に直結しています。彼らが快適な環境で業務に取り組むことは、迅速かつ効果的な対応を可能にし、地域住民の安心感を高めるはずです。
要望実り、来年6月導入へ
こうした背景から、私は、神奈川県庁の財政当局や県警本部に対し、現場の警察官の窮状と空調ベストの必要性を訴えました。
その結果、この9月補正予算において約1億8千万円の予算がつき、県下の警察官のうち、制服姿で街をパトロールしている警察官と機動隊の方々に使用していただける方向となりました。今月11日の本会議で予算が可決され、来年6月から導入される見込みです。
警察官の人材確保にも
空調ベストの導入は、警察官の勤務条件や労働環境の改善にも寄与します。適切な環境で働けることは、警察官のモチベーションや職業への満足度を向上させ、人材確保や定着率の向上にも繋がります。
既に他の都道府県では、西日本を中心に空調ベスト等の様々な冷却グッズの導入、パトロール中の着用を認める動きが出ています。今回の補正予算により、神奈川県もそうした流れに追いつくことになります。
神奈川県の地域社会の安心・安全の確保と警察官の労働環境改善のために、警察官の猛暑対策、とりわけ空調ベストの早期導入に向けて、引き続きしっかりと取り組んでまいります。
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