統一地方選挙当選者に聞く【6】
これからの高津区私の取組み

公明・市議　平山　浩二さん（53歳）

―選挙結果をどのように受け止めていますか？　

　これまでの市民相談、とりわけ地域の多種多様な困りごと解決を通じ、その結果について一定の評価を頂いたものと認識している。引き続き声を市政に繋げ、身近に感じて貰えるよう尽力する。

―今後、力を入れて取組んでいく課題は？

　目下の物価高対策のほか、選挙で訴えた「安全・安心なまちづくりと大規模災害への備え」、「子ども・子育て支援」「医療と介護の連携を強化した健康寿命の延伸」などに鋭意、取り組んでいきたい。

―高津区の課題と、対応策等をお聞かせ下さい。

　特に高津区を含む本市の北部域に言えるが、丘陵部の崖地など土砂災害対策が弱い。衛星画像で変動等を観測・見える化の取り組みを始め、ハード・ソフト両面の強化と充実を図って参りたい。

―福田市長の市政運営をどの様に評価されていますか？

　令和元年東日本台風や新型コロナウイルス感染症といった度重なる危機事象のなか、難しい舵取りを余儀なくされたが、最善を尽くされたと評価している。課題の多くは県や国との交渉事が障壁となっており、今後の交渉力強化が必須である。

―最後に区民へのメッセージをお願いします。

　来年は市制１００周年を迎える川崎市。橘樹官衙遺跡群が物語るように古代、川崎の中心部であった高津区から新たな１００年を目指し、人と人の繋がりを強く、そして広げて参りたい。

共産・市議　宗田　裕之さん（64歳）

―選挙結果をどのように受け止めていますか？

　ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮問題などが党への逆風となり厳しい選挙だったが、市議２議席を確保できた事は重要。

―今後、力を入れて取組んでいく課題は？

　子育て施策。特に「子ども医療費」と「学校給食費」の無料化は川崎市でもぜひ、実現したい。

―高津区の課題と、対応策等をお聞かせ下さい。

　上作延地域では、地盤沈下を防ぐ平瀬川護岸工事。子母口地域では宮内新横浜線の信号機設置の問題。久末地域では高齢化している各団地への井田病院からの送迎バスの運行。千年地域ではリニア新幹線のトンネル工事や橘樹官衙遺跡の整備。新作・梶ヶ谷地域では、橘処理センターの改築や市民プラザの大規模改修。東野川地域では矢上川の地下貯水池のトンネル工事など。各地域の住民や町会、自治会とも協力して取り組んでいく。

―福田市長の市政運営をどの様に評価されていますか？

　まず臨海部での無駄使いをなくす事が必要。不要不急の大規模事業を凍結・中止をして、政令市トップの財政力を市民の福祉、暮らしのために使うことを提案していく。

―最後に区民へのメッセージをお願いします。

　川崎市は財政力は政令市でトップ、臨海部には広大な土地があり、中小企業には高い技術力を持っているなど大きな可能性を持っている。特に豊かな財政力を使えば、市民生活はもっと豊かになることを伝えたい。