川崎青年会議所(JC)の第72代理事長に就任した 神園 佳昌さん 幸区在住 35歳
笑顔に秘めた強い意志
○…20代から40歳の若手がまちづくり活動に取り組む、川崎青年会議所のリーダーに就いた。70周年式典は昨年行ったが、コロナ禍で活動を制限された。今年は、例年のお茶会や講演会などを企画。2023年の東海道川崎宿400年、24年の川崎市制100周年という大きな節目を見据え、「組織の土台固めをしていく」という。自分たちのやるべきことを見直すために、物事の本質を捉え、さらに高みを目指す意味の「格致日新」をスローガンに掲げた。
○…行政書士の先輩でもある前理事長の誘いで、13年にJCへ入会。「同世代の各界をリードしている人たちが光って見えた」と振り返る。広報委員長だったとき、JCの周知とスポンサー獲得のため、活動報告のパンフレットを制作した。営業未経験で広告集めの商店街回りは精神的につらかったが、周囲のメンバーに助けられてチームプレーの良さを知った。
○…挫折と失敗の繰り返しだった。中学でコーチとそりが合わず、サッカー選手の夢を断念。高校受験に失敗し、2次募集の私立高校へ。夢を与える仕事に就きたいと声優を目指すが実らず。フリーターとなり、18歳の夏に自動車を購入し、冬に事故で破損。自動車購入時に法律的な無知の怖さを感じ、勉強のため行政書士の資格を目指した。アルバイトをしながら3年越しで合格。「ずっと中途半端をしてきたので、これだけは達成しなきゃと思った」
○…資格取得後、法律事務所の事務職として勤務。現在は独立し、主に成年後見の仕事に取り組む。「独立してJC活動に割ける時間が増えた」と笑い、意欲をのぞかせた。妻と2人暮らし。たまの休日はスーパー銭湯めぐりをするほか、『新世界より』などアニメ動画を見て過ごす。
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4月19日