川崎市民ゴルフ選手権大会で最年少優勝を果たした 松澤 光春さん 多摩区長沢在住 18歳
未来に向かい臆さず前進
○…史上最年少の高校3年生で、市内全域からアマチュアゴルファーが集う大会の頂点に輝いた。スコアが伸び悩んだ前半から立て直し、2打差で逆転優勝。心身ともに成長を実感する試合となった。2歳からゴルフに打ち込み、16年。「スコアを伸ばすための戦略を練っていくのが楽しい」と瞳を輝かせる。時には両親や仲間に相談し、自分に合う方法を吸収しながら、独学で腕を磨いてきた。「家族、親戚、近所の方。支えてくれている人たちのおかげ」と感謝を伝える。
○…長沢小、中学校出身。中学生のときに腎臓の指定難病を発症して以来、現在も病と共に生きる。当初は体力の低下や今後の生活への不安などから気分は沈んだ。過酷な闘病生活だったが「大好きなゴルフと勉強は諦めたくない」と病室にはパターや学用品を持ち込んだ。「点滴を打ちながら練習する姿には病院の先生もびっくりしていた」とさらりと笑う。
○…心の癒しは2年前に家族になった三毛猫の「みみちゃん」の存在。構いすぎると機嫌を損ねる一方で、さりげなく近寄っては甘えてくる「ツンデレ」な姿に「メロメロですね」と目尻を下げる。譲渡会で出会ったということもあり、将来は保護猫支援団体への寄付をしたいという思いも。「殺処分を少しでも減らし、どの猫も幸せに生きてほしい」と強く願う。
○…受験生として難関大学進学を目指し、勉強とゴルフの両立に勤しむ毎日を送る。好きな数学は「答えは一つだけど、過程はたくさんある。自由な発想で正解までの道を探すのが楽しい」。週に1、2度クラブを握るのが良い気分転換だ。座右の銘は「勇往邁進」。プロゴルファーとしての未来も見据えつつ、何事にも臆せず、ひたすらに前進し続けていく。
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12月6日