区内6公園で線量を測定 いずれも基準値下回る
川崎市は、平間公園(中原区)などで放射性物質が検出されたことを受け、市内にある公園の落葉等集積場所で追加測定を行った。麻生区では6公園で測定し、いずれも文科省が定める基準値を下回った。市は今後、特別緑地保全地区などでも調査を行う方針。
測定は先月30日、市内にある26公園の落葉等集積場所34ヵ所で実施された。光電子倍増管を使用した測定器「シンチレーション式サーベイメーター」を用い、集積場所中央の地上5cmの高さで測定を行った。
麻生区内の測定は、柿生緑地、下麻生けやき公園、籠口ノ池(ろぐちのいけ)公園、下麻生まつのき緑地、百合丘第2公園、宮添みのり公園の6公園7ヵ所(柿生緑地は北側と南側の2ヵ所で測定)。
今回区内で行われた測定の最高値は下麻生けやき公園と下麻生まつのき緑地の0・11マイクロシーベルト。百合丘第2公園は0・06マイクロシーベルトと一番低かった。市内での最高値は生田緑地(多摩区)の桝形山で、0・17マイクロシーベルトだった。今回の測定ではいずれの地点でも文部科学省が目指すとしている一般公衆の年間線量限度1ミリシーベルト以下となる1時間当たり0・19マイクロシーベルトの値を下回った。
市の担当課では「(落ち葉の放射線物質については)葉が落ちる前に大気中の塵や雨により堆積した可能性が高く、落ち葉となって集積されることにより集約されてこのような値になっていると考えられる。今後も特別緑地保全地区などで調査を行ってく予定」と話している。
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