川崎フロンターレのJ1初優勝を記念したパレードが12月10日、川崎市役所から川崎駅周辺にかけて行われた。
パレードに先駆け、市役所第3庁舎前に停車したオープンバスの上で出発式が行われると、中村憲剛選手が「(優勝後の)スタジアムの景色と今日の景色、これが見たかった。フロンターレで15年、この景色を見るためにやってきた。今日は楽しみましょう」と集まった市民、サポーターに力強くあいさつ。優勝を決めた今月2日の表彰式では手にすることができなかった本物の優勝シャーレを大観衆の前で掲げると、大きな歓声に包まれた。
出発式には、同チームを応援する川崎市出身のガールズバンド『SHISHAMO』の3人も駆けつけ、ボーカルの宮崎朝子さんは祝福の言葉とともに「あきらめないことの大切さを学んだ」と話した。
パレードは市役所前を出発して約700m、2台のバスに分かれて選手がファンに優勝を報告した。沿道は約5万人の観客で埋め尽くされた。朝8時過ぎから会場に来ていたという幸区のサポーター福田紀幸さん(36)は「最高。憲剛選手も言っていたけど、また来年も優勝してパレードが見たい」と優勝の味をかみしめていた。
初制覇に喜びの声
クラブ創設21年目にして初のJ1タイトル獲得に地元から多くの喜びの声が聞かれた。福田紀彦川崎市長は「川崎150万市民の誇り。これからも私たちに夢と希望を与え、ますます、川崎市を盛り上げていただくことを心から願っています」とコメントを寄せた。
私設応援団「川崎華族」の山崎真代表は「フロンターレに支えられ、生活が豊かになった。みなさんが自分のことのように喜んでいる姿にほっとした。おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんまで幅広い世代の家族が喜んでいる姿が嬉しかった」と喜んだ。
本当に念願が叶った
麻生区片平で00年に完成したフロンターレ麻生グラウンドの招致などに奔走した川崎フロンターレ麻生アシストクラブの前会長、中山茂さんは優勝決定の瞬間を等々力で迎えた一人。「今まであと一歩届かなかった試合を何度も現場で見てきたので、今回は本当に信じられなかった。あの日の割れるような大歓声が忘れられない」と振り返る。
中村憲剛選手がグラウンドに膝をつき泣きじゃくる姿にもらい泣きしてしまったという中山さん。「フロンターレは選手もスタッフも素晴らしいチームで、川崎のシンボル。これからも我々の夢や希望になってもらえるよう頑張って頂きたい」と話していた。
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