今年度の全公演が延期、中止となっていた芸術祭「アルテリッカしんゆり」が7月25日に再開し、初日のコンサートには約450人が来場した。3カ月越しの文化芸術イベントの開催に当たり、施設、主催者、観客の3者にはコロナ対策の徹底が求められた。
この日は、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで「トリオ・リベルタ コンサート」を開催。今年結成20年を迎えた同グループがクラシックや映画音楽、タンゴなど約20曲を披露した。
開演にあたり、自治体や施設のガイドラインに基づきコロナ対策を実施。定員は本来の会場定員1100席から600席を上限。座席は1席ずつ空け、来場者にはアルコール消毒やマスク着用の要請、入場前の検温が実施された。
終演後、麻生区在住で80代の女性は「リベルタのファンで公演を楽しみにしていた。感染症対応もよくしてくださった」と話した。一緒に訪れた宮前区在住の女性は「生の演奏を聞くことができて涙が出そうになった。いい思い出になった」と感想を語った。
3者の心得が必要
同公演は5月に予定されていたが4月に延期を決定、6月に再販した。チケットセンターには「感染症対策について問合せも多かった」と同祭実行委員の一人は語る。「クラスターが起きると他の業界にも迷惑がかかるが、成功すれば弾みもつく。会場、主催者、観客の3者が心得なければ対策にならない。今回は観客の皆さんも対策を徹底されていた」と振り返った。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|