麻生区 コラム
公開日:2022.09.09
柿生文化を読む
シリーズ「草創期の柿生中学校」開校時の生徒と先生【4】文:小林基男(柿生郷土資料館専門委員)
ところで、先生はどう揃えたのでしょう。私は以前に、初期の新制中学校は、先生探しに大変苦労し、常に先生の不足に悩まされたと書きました。柿生中学校も例外ではありませんでした。『創立70周年記念』誌の38頁〜41頁に創立以来の教職員の一覧と在職年次が載っています。それによるとスタート時は職員を含めて9名、内1名は僅か1カ月で退職、その穴はようやく9月に埋めています。初期の先生方には、異常なほどの短期間でお辞めになっている先生が多いことに気付かされます。授業がうまくいかず、生徒にソッポを向かれてしまったからなのか、それとも別の事情があったかのどちらかなのでしょう。どの学校でも似たようなことがあったようです。実力ある先生を揃えることなど、夢のまた夢の時代だったからこそなのでしょう。当然正規の教員免許を取得していない臨時雇用の先生も多く、『30年誌』や『40年誌』の記すところでは、「校長先生から、教員免許は後から通信教育で取ればよいから、それまで臨時採用で授業をやってくれと言われて、そのままいついてしまった」と語る先生が、複数いらっしゃいました。柿生中学ではないのですが、「教育実習に伺ったら、気に入られて、卒業したら正規採用するから、それまで非常勤として授業を持ってほしいと言われ、午前中授業をして、午後は大学に戻ったり、逆に昼の時間に大慌てで中学校に来て、更衣室で学生服から背広に着替えたりした」と語っている先生もおられました。授業しかできなかったでしょうが、そこは若さで補ったのでしょうか。これは校長の荒技になりますが、これはと眼をつけた小学校の先生を引き抜いてしまうケースも散見されました。
(つづく)
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