麻生区 コラム
公開日:2022.11.11
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シリーズ「草創期の柿生中学校」校舎の建設【2】文:小林基男(柿生郷土資料館専門委員)
こうなると、自前の校舎建設は、もはや待ったなしです。かといって、川崎市の予算がつくのを待っていたのでは、校舎はいつになったらできるのか、皆目見当がつきません。これは自分たちで何とかしなければということになり、鈴木太郎氏を建設委員長に、校舎建設の話し合いが始まったのです。皆でお金を出し合って、業者に依頼して建設するとなると、戦後のインフレ時代ですから、とてもそんなお金が集まる見込みは立ちません。可能なのは労働奉仕です。柿生中学校の校地は、柿生小学校に隣接する山の高台です。その山をまず整地しなければなりません。しかる後に木材その他の資材を用意して、校舎を建てるのです。黒川、岡上、早野、王禅寺、下麻生、上麻生、古沢、万福寺、片平、五力田、栗木の旧柿生村10ヶ村と岡上村の柿生中学校区の皆さんが、村ごとに当番を決めて、毎日汗だくになりながら、まずは丘陵の整地作業に精を出したのです。
勤労奉仕に出てくる皆さんには、学校とは直接関係のない方も大勢いらっしゃいます。そんな皆さんが、地元の子どもたちの教育環境は、地元で整えてやろうじゃないか。学びの場を何とかしてやろうと、頑張ってくれているのです。こうなると学校の先生方も、生徒たちも知らん顔などできようはずがありません。先生も生徒も一緒になって、村の人たちと共に、整地作業や校舎建設に取り組んだのです。
(つづく)
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