県政報告Vol.45 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本 文雄(かわもと ふみお)
県議会第3回前期定例会では、新型コロナウイルス感染症への対応を中心とする約1800億円規模の令和2年度9月補正予算が議決されました。委員長を務める文教常任委員会では子どもたちの学びの保障、感染症対策を進めており、併せて、委員会から国に対して意見書も提出致しました。今回はそうした内容の一部を報告致します。
医療提供体制の維持と感染症拡大防止対策
新型コロナウイルス感染症に対する診療体制や検査体制の維持のため、病床の確保、医師等の派遣体制の確保、PCR検査費用の公費負担補助を行います。加えて、医療機関の感染者の受け入れや通常診療維持のための補助、軽症者など療養施設の借り上げ運営、病床確保に協力した医療機関への協力金支給、医療機関の経営の安定化を図るための事業費補助、県機関や市町村で行う感染症対策事業への補助などが主な概要です。
福祉サービスの提供体制の維持
福祉サービスの提供体制を維持するため、施設の感染症対策の実施に対する補助や、県のマスクや消毒液等の備蓄を行います。更には介護サービス事業所等の職員の負担軽減やオンライン面会の活用等を推進するため、介護ロボットやタブレット端末等の導入への補助、訪問介護などへの人員増、マスクや消毒液の購入等に対する補助などが主な概要です。
医療の担い手支援
新型コロナに対する医療機関に関して、県から役割を設定された医療機関に勤務し患者と接する医療従事者や職員、加えて感染の疑いがある患者への対応などリスクを抱えつつ業務に従事する保険薬局の薬剤師に対し、慰労金が支給されます。
県内経済の回復に向けた支援
消費喚起に向けたキャッシュレス決済還元事業や県内工業製品の購入促進事業への支援、中小企業等の感染防止や新たな事業展開等の活動支援や制度融資を利用する際の負担軽減等を行います。その他、商店街のプレミアム商品券の発行、サテライトオフィスの設置などが補助されます。
この他、生活困窮者への支援や、行政手続きのオンライン化への環境整備等に補助を行います。
少人数学級の更なる拡充を求める意見書
少人数学級を拡充していくことは、個別最適な学びの実現とともに、コロナ禍での児童生徒へのきめ細やかな対応、不登校、いじめ・暴力行為への対応やインクルーシブ教育の推進など「かながわの教育」の質を高めていく上で必要と考えます。意見書ではこうした方向性を示し、学級増に伴う人件費の増加や市町村立学校の校舎の増改築費用など県や市町村の負担が増大になるため、早期の実現は難しいと理解しつつ、国には現状行われている小2までの35人学級の更なる拡充に向けて強力な支援を要望致しました。
市町村教員の追加配置を来年度継続求める意見書
新型コロナの感染拡大で臨時休業の長期化や段階的な学校再開を見据え、子どもたちの学びの保障の観点から国の補正予算を元に県内市町村の教員等が追加配置されました。これは小学6年生、中学3年生の支援を目的とした措置ですが、こうした教員等の学校現場での評価は高く、来年度も継続して追加配置を求める声が教育現場や自治体から上がっています。国には教育現場の切実な声に応え、来年度当初予算でも同様の予算措置を検討していくよう国に要望致しました。
今後も県政の課題解決に努めてまいります。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
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