県政報告Vol.51 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本文雄(かわもと ふみお)
県議会第3回定例会で一般質問を行い、その一部を報告致します。
県民歌の普及
県民歌が新聞で報じられ、現状では県民に浸透していない一方で、県内の横浜市歌に関しては市民に親しまれ、さまざまな場面で歌われていることがわかりました。70年以上の歴史を有する魅力ある県民歌が未だに県民に普及していないことが不思議です。県民歌が普及すれば県民意識が向上し県の認知度も高まり、ひいては県の施策が理解され、「伝わる広報」の実現につながります。そこで県民歌の普及に向けた取組について見解を問いました。
黒岩知事は県主催の式典等でBGMとして使用するなどの取組がコロナ禍で中止が相次ぎ、普及の機会が減ったと説明。今後はイベントでの活用や県民歌の動画作成、また、県立学校での普及や県施設での電話の保留音への活用など普及に向けた取組を推進する考えを示しました。今後、更に普及が進めば、各市町村の施設で活用するよう依頼していく方針です。
農業遺産の認定の推進
世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域を世界農業遺産、国内で次世代に継承すべき伝統的な農林水産業を営む地域を日本農業遺産として、合わせて国内33地域で農業遺産が認定されています。農業遺産に認定されれば更なるブランド力の向上、観光資源化、雇用の確保などが見込めますが、県内には認定地域が一つもありません。農業遺産に関する調査では内容を知る人が1割に留まり、広報が不十分と考える人が8割を超えています。既に農業遺産に認定されている地域に成果等を聞き取り、丁寧に市町村に紹介するなど積極的にPRし、認定の意義への理解を深め更なる農林水産振興を図るべきです。そこで農業遺産の認定の推進に向け今後の取組を問いました。
黒岩知事は、国の農業遺産認定制度にこれまで県内から応募していない現状を説明。農業遺産に認定されれば、農林水産物の更なるブランド化や地域活性化の効果も期待されることから、令和4年の認定申請の募集にあたり、市町村に加え、農業団体や商工団体等にも広く制度を周知し、県でも認定申請の要件にかなう地域があるか調査し、適した地域の市町村等には個別に応募を働きかけていく考えを表明。こうした取組で市町村等の機運を醸成し、農業遺産の認定を推進していく方針を示しました。
インクルーシブ教育
の推進
県は「共生社会づくりにかかわる人づくり」を重点的な取組とし、インクルーシブ教育を推進しています。県立高校では知的障がいがある生徒が高校教育を受ける機会を拡大し、共に学ぶことを通じ多様性を受容する力や社会性・思いやりの心を育むため、インクルーシブ教育実践推進校のパイロット校として現在14校で取組が行われています。ただ、共生社会を担う子どもたちを育てるには小中学校から高校まで同じ段階で取組を展開させることが必要です。
そこでインクルーシブ教育の全県展開を進めることについて県教委としてどのように考えるのか、見解を問いました。
県教委は県内全ての市町村でインクルーシブ教育を同じ方向を目指して取り組むことの重要性を示した上で、政令市を含めた市町村教育委員会とも連携しながら、全県的に推進されるように取り組む考えを示しました。
他にも交通安全対策、ひきこもり支援、農業の担い手育成、県立高校における平和教育、県管理道路の街路樹の管理について質問致しました。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
|
<PR>
|
|
|
|
|
|