県政報告Vol.52 県政の課題を問う 自民党県議会議員 河本文雄(かわもとふみお)
昨年11月、黒岩知事に「令和4年度県予算・施策に関する提言書」を提出し県の予算編成にあたり、実現を図るよう求めました。56項目から主要5項目を紹介し、最初に小田急多摩線延伸の動きもお伝えします。
小田急多摩線の延伸
小田急多摩線の延伸について、私は黒岩知事に何度となく本会議の場で県の交通計画に上溝駅以降の位置付けをするよう求めてきました。そして昨年、県では令和3年「かながわ交通計画改定素案」が常任委員会に提出され、上溝までの計画路線に加えて、愛川・厚木方面までを構想路線とする新たな位置づけが示されました。今後、県議会でも審議され、第1回定例会で議決される予定です。
都市農業の推進
都市農業は新鮮で安全な農畜産物の供給、身近な農業体験・交流活動の場の提供、災害時の防災空間の確保などの役割を果たしており、食料・農業・農村基本法でも都市及びその周辺での農業の進行に必要な施策を講ずるものとされています。しかし、来年度は生産緑地の多くが買取期限を迎え、農地縮小が危惧されます。この状況下にあっても、都市農業を営む農業者の担い手確保など農業者の負担軽減や営農意欲の高揚を図ることが求められます。農業者の意見を取り入れ市町村連携を強めつつ、都市農業の推進に取り組むことを求めました。
環境問題への対応
昨年4月、国は脱炭素社会の実現に向けた取組について温室効果ガス削減の中期目標を引き上げ、更なる高みへの挑戦を続けることを表明しました。また、県は「かながわプラごみゼロ宣言」を掲げ、マイクロプラスチック問題に取り組む姿勢を示しています。急変する地球環境保全への取組は待ったなしの状況にあります。その実現に向けては、県民が自分事としてとらえ行動する必要があります。企業や団体、県民に意識の高揚を図り、啓発活動や情報発信に努めることを求めました。
ロボット産業特区の推進
ロボットは人々の生活支援や人手不足、コロナ対策、災害用ドローンの活用等、県民生活における必要性が高まっています。今後の取組や計画の延長にあたっては、これまで取り組んできたロボットの商品化や普及活動に加えて、コロナや災害対策、DXや働き方改革等、社会情勢のさまざまな変化を見据えながら、時代を変革する施策および事業を積極的に展開するよう求めました。
災害に強い県土づくり
大規模な自然災害(台風、ゲリラ豪雨等)が激甚化する中、県土の強靭化を進め被害を最小限にするため、ダム湖をはじめ河川管理施設の維持管理や都市河川の遊水池の整備等を計画的に進める必要があります。併せて、市町村が出す避難指示の判断に資する迅速な情報提供等のソフト対策の実施を求めました。
いじめ・不登校対策・暴力行為
いじめや不登校・暴力行為の問題は引き続き重大な課題です。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門職を活用するとともに、フリースクール等とも一層連携した対応を求めました。また新型コロナウイルスに関係するいじめ、差別等は各市町村の教育委員会、保健所等と連携し、未然防止、早期対応に向けて県教育委員会として生徒の心のケアにしっかりと取り組むよう求めました。
本年も新型コロナの感染拡大防止に注力し、併せて、皆さまのご意見を施策に反映できるよう努めて参ります。
神奈川県議会議員 河本文雄
相模原市中央区東淵野辺5-21-11
TEL:042-707-8836
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